No.503

2021.11.22

「折り技術」でプロダクト事業を生み出すシステム

ORIFACE

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概要

「ORIFACE」とは、折り技術を活用して事業創出や課題解決をサポートする、サーフェス(モノを包む面)形状探索システム。プロダクトのサーフェスを解析・データベース化し、市場インパクトを算出して事業創出をサポートしたり、コスト削減などの課題に対しシミュレーションで最適な形状を導き出し、課題解決を支援する。サーフェス形状に折り技術を用いることで、輸送性・収納性の向上や、衝撃吸収性などの強化、複雑な形状の生産簡素化などを実現しており、既存プロダクトの再構築や新しい価値の提供に寄与する。ORIFACEは、照明やベッド、タイヤ、アウトドア施設、宇宙建築など、様々な分野での活用が見込まれ、プロダクト製作の可能性を拡げると期待される。

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ORIFACE_m2 課題解決型のイメージ:トタン屋根の材料削減要請へのアプローチ

なぜできるのか?

3つの工学を用いた独自の折り技術

折り技術は、「計算工学」「物理工学」「生産工学」の3つの工学を掛け合わせて構築。折り目を入れる際の幾何学的なパターンの算出に計算工学を用い、折り目による熱・音・光などの制御に物理工学を、折り製品の材料選定から製造までに生産工学を用い、独自の折り技術を構築している。

折り形状・構造のデータベースとノウハウ

様々な種類の折り形状を解析・シミュレーションを行い、多様な課題に対応できるデータベースを構築。また、折り目を付けることが可能な素材を各種収集して構造など折りに関するデータを蓄積し、プロダクト設計に活かしている。

サーフェス形状の自動探索

ORIFACEでは、システム内でサーフェス形状の自動生成、自動解析・分析が可能。要求や課題に沿ったサーフェス形状を導き出し、提案を行う。

市場インパクトの推定

ORIFACEでは、導き出したサーフェス形状を既存プロダクトと比較し、市場インパクトを推定する。折り畳みが出来るサーフェス形状の導入による輸送コストの削減や環境負荷の軽減、条件を満たす最適な折り形状の選定による材料コストの削減など、改善率を数値化し評価する。それにより、サーフェス形状導入後のプロダクトの市場価値を推定し、効果的な提案を実現する。

相性のいい産業分野

住宅・不動産・建築

断熱性や防音性、耐久性の高い住宅・建築物の建造

流通・モビリティ

かさばる家具・機械などのコンパクト化と輸送効率の向上

医療・福祉

医療設備がない地域でも簡単に設営できる病院施設やベッドの開発

航空・宇宙

宇宙へコンパクトに運べて簡単に設置できる住居・建物の開発

生活・文化
  • 慶弔関連など急な正装に対応できるコンパクト服飾製品の開発

  • ポケットに入れて持ち運べ、すぐに設置できる簡易ハウスの開発

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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