No.529
2021.12.08
バネやゴムを使わない防振設計技術
DFM PULSE(ディーエフエムパルス)
概要
「DFM PULSE(ディーエフエムパルス)」はバネやゴムを用いない防振設計技術。木材や金属、ガラス、樹脂などさまざまな材料に適切な形状を設計、加工し埋め込むことで、防振材の組み立てや異なる素材を使用することなくシームレスに振動を抑制することができる。また、「DFM PULSE」は従来では防振が困難な超低周波数・低マウント荷重の振動も抑制できるほか、意図しない突発的な振動へも対応。防振バネや防振ゴムが組み込めなかった領域にも埋め込めるため、エアコンや室外機、洗濯機など振動が特定されている機器の防振や、モーターやスピーカー、モビリティ、電子基盤などさまざまな部材やプロダクトへの防振機能の埋め込みが期待されている。
なぜできるのか?
バネやゴムを使わずに振動を抑制
「DFM PULSE」は、木材や金属、ガラス、樹脂などさまざまな材料に適切な形状を設計、加工し埋め込むことで、バネやゴムといった異なる素材を使用することなく、少ないスペースでシームレスにプロダクトに防振機能を埋め込むことができる。
「DFM PULSE」を支える3つの要素技術
3つのコア技術により振動を抑制する。「振動源やプロダクトに使用される材料、構造を埋め込む空間、製造制約などの情報から最適な構造を設計するソフトウェア技術」と「意図しない振動を発生させない構造データベース」、「従来では防振が困難な超低周波数・低マウント荷重の振動を抑制する構造データベース」の3つの要素技術に支えられており、様々な振動を抑制する。
様々なプロダクトへの応用に期待
組立工程を増やすこともなく、少ない時間とスペースで筐体に防振機能を埋め込むことが可能で、防振バネや防振ゴムが組み込めなかった領域にも利用できる。エアコンや室外機、発電機、洗濯機など振動源の振動周波数や振動が特定されているプロダクトの防振を、従来の手法よりも効果的に実現できる可能性が高い。モーター・スピーカー・モビリティ・電子基盤など様々な部材やプロダクトへ防振機能を埋め込むことが期待されている。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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