No.536

2021.12.14

スマートフットウェアによるセンシング&クリエイティブプラットフォーム

ORPHE(オルフェ)

ORPHE

概要

「ORPHE(オルフェ)」とは、センサーやコンピュータを内蔵するスマートシューズから得られる歩容データを活用するプラットフォームである。靴に内蔵のセンサーから歩容解析を行い、履いているだけで歩行速度、着地角度、着地衝撃といった様々な指標を記録。左右の足ごとの計測データやランニングフォームの変化を確認できる。得られた数値は、定量的な把握だけではなく、足や膝の痛みや機能回復の程度を評価する一助となる。将来、医療機関と連携し、予防医療やリハビリ療法と組み合わせるなど、誰もが日常的に使う靴が医療・ヘルスケア分野との接点となり、あらゆる人の健康寿命を延ばすことにつながると期待される。

orphe

なぜできるのか?

センシング技術による歩き方の比較と定量化

センサーが内蔵されたシューズを履いて歩くだけで、患者のストライド(歩幅の大きさ)やピッチ(1分間あたりの歩数)、接地の角度や着地衝撃などを計測可能。

小型軽量のセンサーをシューズ内にセット

6軸モーションセンサーと最先端のチップを搭載したセンサーをシューズ内にセットすることで、これまでのランニングアプリや一般的なスマートウォットなどでは計測できなかった精細な歩容データ計測が可能。プロネーション(衝撃を逃がそうと足を外に傾ける動作)、設置時間、足の高さ、着地衝撃、ブレーキ力積、キック力、左右差などを計測する。片足約20gのセンサーはシューズのソール内に入ってしまうほどコンパクトで、普段と変わらない履き心地で足の動きを解析することが可能。

計測結果のデータやグラフをアプリで確認

センサーは左右のシューズに別個にセットされており、自覚しづらい歩容の左右差もデータで把握できる。歩行やランニングの経過時間や走行距離による変化もグラフでわかりやすくアプリに表示する。また、計測した指標は時系列でデータの変化を長期的に確認することができる。

相性のいい産業分野

医療・福祉

集めたデータを参考に最適なリハビリの計画を提案

スポーツ

ランニングや足さばきを分析して最適なフォームを解析

生活・文化

歩いてる距離や歩き方を分析して最適な食事を提供

アート・エンターテインメント

スマートシューズのライティングを活かしたパフォーマンス

IT・通信

スマートシューズが普及することによる、歩行や移動データのセンシングを活かしたマーケティングやコミュニケーション

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 ORPHE