No.539
2021.12.17
まぶたを閉じていても映像が見える装置
Imagraph(イマグラフ)
概要
なぜできるのか?
電光掲示板と光ファイバーでまぶた裏に映像を投影
「Imagraph」は電光掲示板と光ファイバーの二つの要素から構成されており、掲示板のピクセル一つ一つから光ファイバーが触手のように伸び束をなしている。ユーザーが瞼の表面に光ファイバーを密着させると映像が再生され、光ファイバーを伝ってユーザーの瞑ったまぶたを透過して網膜にイメージが投影される。
まぶたの中で展開する特別な映像体験
閉じられたまぶた越しに映像が眼球に投影されるため、元々の映像は肉が光を透かすときの血とメラニンの吸光による強い色の変化をあらかじめ逆算した映像を流す。この映像は傍から見ると青い光に見えるが、網膜には意図された色彩で映る。閉じられた目の中で再生される映像は独特の空気感を湛えており、自ら生み出した映像なのか外部から届けられた映像なのか判然としないまま映像を体験することになる。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
「Imagraph」を使って鑑賞する夢や記憶をテーマとしたアート作品
- 医療・福祉
入眠を誘う映像を網膜に投影する不眠症改善プログラム
- メディア・コミュニケーション
眠っていてもTVやYouTubeをまぶた越しに再生
- 生活・文化
レム睡眠時に心地よい映像を再生することで意図的に良い夢を見ることができる「吉夢生産装置」
- 教育・人材
授業や講義の暗記項目を網膜に投影することで効率的な睡眠学習
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top images:© 村本 剛毅