No.541
2021.12.21
音量ではなく「聴こえやすさ」を向上させる音変換技術
ミライスピーカー
概要
「ミライスピーカー」とは、テレビやマイクの音を聴こえやすい音に変換するテクノロジー。独自の特許技術「曲面サウンド」により、音量を上げることなくはっきりと聴き取りやすい音に変換することができる。従来、スピーカーの振動板は円すい形であるのに対し、ミライスピーカーの振動板は平板を湾曲させた形状を採用。この曲面振動板から発せられる音空間は、本来聴こえにくい高音域の音を広範囲にしっかり伝えられるため、聴力が落ちてしまった高齢者でもクリアな音声を聴くことができる。ミライスピーカーは、聴こえにくい人・環境をなくす知財として、講演会や会議、家族でのテレビ鑑賞などさまざまなシーンでの活用が期待されている。
なぜできるのか?
音声をはっきりとクリアに表現する特許技術「曲面サウンド」
ミライスピーカーは、湾曲させたスピーカーの振動板から音を発生させる技術「曲面サウンド」を活用。振動シミュレーション解析の結果、曲面振動板から出る音は、高齢者が特に聴こえにくい高音域の音を広範囲にしっかりと届けることができることが分かっており、この仕組みを採用することで、本スピーカーを通す音は誰でも聴こえやすい音響を実現している。
音量を上げることなく聴き取りやすさを向上
ミライスピーカーの曲面サウンドは、音のボリュームに関係することなく誰でも聴き取りやすい音に変換。さまざまな年代の人に向けた講演会や、家族でのテレビ鑑賞など聴覚に差がある人同士が集まるシーンでも、スピーカー一つで音量を上げなくても全員が同じ音声を聴き取りやすく、誰にとっても快適に楽しむことができる。
相性のいい産業分野
- 生活・文化
子供から祖父母まで家族全員が一緒にテレビや音楽を楽しめる音環境
- メディア・コミュニケーション
マイク音声が聴き取りづらい講演会や会議などでの活用
- 医療・福祉
高齢者の多い医療・介護施設でのアナウンス用スピーカー
- 官公庁・自治体
行政における非常警報や呼び出しアナウンスでの活用
- ロボティクス
機械音声を聞こえやすくする内臓スピーカー
この知財の情報・出典
・特開2019-201259
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 サウンドファン