No.588
2022.02.08
子どもの好奇心を刺激するスマート知育玩具
PA!GO(パゴ)
概要
「PA!GO(パゴ)」とは、機械学習技術を活用したスマート知育玩具である。懐中電灯のような外観で、カメラと画像認識のAIを搭載。植物、動物、虫など、子どもが好奇心を持ったものを内蔵カメラで撮ると、機械学習ライブラリと画像識別モデルで記録・分析し、AIがそれらが何かを音声で教えてくれ、子どもたちは記録したものの情報をその場ですぐに学ぶことができる。テレビやモニターにつなぐことで、記録した情報や関連トピックを並べて表示して家族で一緒に楽しむことも可能。テクノロジーを活用することで、子どもたちがより多くの時間を野外で過ごし、「探索する」「遊ぶ」「学習する」といったさまざまな意欲を育むことが期待される。
なぜできるのか?
機械学習ライブラリの活用
Googleの機械学習ライブラリTensorFlowで構築したAIを駆使し、周囲の世界を記録、分析、そして特定する。撮影したものに関連する動画のレコメンドも搭載しており、関連トピックや関連動画を見て、より詳しく学ぶことも可能。
画像識別モデルの使用
「PA!GO(パゴ)」はiNaturalistをデータセットとする画像識別モデルMobileNetをベースとして活用しており、子どもたちは記録したものの情報をその場ですぐに聞くことができる。学習モデルとしてiNaturalistを利用することで、鳥、昆虫、植物などの特定のカテゴリに特化した1000種類くらいの画像認識が可能。
優れたデザイン
「世界三大デザインアワード」と呼ばれる「iFデザインアワード2020」のプロフェッショナルコンセプト部門で金賞を受賞している。
相性のいい産業分野
- 教育・人材
IoTを活用することで、子どもたちが野外で過ごしながら自分たちを取り巻く世界を学習
- 生活・文化
その日の子どもたちの冒険を時系列に並べて表示して、家族一緒に楽しみながらアーカイブ
- メディア・コミュニケーション
ミニプロジェクターを搭載することで記録したものや動物たちを壁や寝室の天井に投影
- 環境・エネルギー
子どもたちが暮らす地域の生態環境を把握する授業
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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