No.595

2022.02.25

“いい仕事”をデザインするプロダクトブランド

PREDUCTS(プレダクツ)

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概要

「PREDUCTS(プレダクツ)」とは、“いい仕事”ができる道具を生み出すメーカー、およびそのプロダクトブランド。“Predict(予測)”と“Product(プロダクト)”が掛け合わさった言葉で、未来を予測しプロダクトを先に進めるというコンセプトから命名された。第1弾として、ユーザーが自由にワークスペースを拡張できる「PREDUCTS DESK(プレダクツ デスク)」を発表。雑多になりがちなデスク周りを効率よく整理でき、集中してデスクワークに取り組めるツールとして販売されている。作り手とファンが一体となって理想形を目指す姿や、発売後も新パーツが追加されていく拡張性の高いリリース形態は、アップデータブルなハードウェアモデルとして注目される。

実現事例 実現プロジェクト

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PREDUCTS DESK(プレダクツ デスク)

ワークスタイルに合わせて自由に機能を拡張できるデスク。天板裏に4本のレールが搭載され、引き出しや本棚、ゴミ箱などのモジュールをデスク裏に装着できる特許技術の収納機構「DESK MODULAR SYSTEM(デスクモジュラーシステム)」を採用。また、「BELT ADAPTER(ベルトアダプター)」を用いればケーブルを結束し、天板裏に綺麗に配線することが可能。デスク周りの最大の障害ともいえるケーブルによるノイズを除去することで集中して仕事に取り組める。さらに、電動昇降脚FlexiSpot E7を組み合わせた「DESK - METRO / FlexiSpot E7」では、手元のコントローラーでデスク昇降を調節でき、高さを4つまでメモリーに記録できる。

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なぜできるのか?

SNSを巻き込んだムーブメント

「PREDUCTS(プレダクツ)」の代表で、クリエイティブカンパニー「THE GUILD」共同創業者・安藤剛氏はデスク整理のテクニックをnoteで公開。多くの反響とユーザーからの投稿があり、これらの投稿を「デスクをすっきりさせるマガジン」としてnoteでマガジン化。このマガジンを通じた一連の考察が「PREDUCTS DESK」開発の推進にも相互作用を起こしている。

拡張し、成長していくデスク

「PREDUCTS DESK」はデスクだけで完成されたものではなく、モジュールによって拡張し、自分のスタイルに応じて必要なものを配置していくプラットフォーム的なプロダクト。リリース後もヘッドホンやキーレンチを固定できるアダプターや、内側にマグネットを仕込み、自由にものを吸着し格納できる「MAGNET ADAPTER」など、様々なモジュールがリリースされている。

ユーザーやプロトタイプパートナーとの共創

ユーザーからのアイデアを元にプロトタイプを作ったり、レールに取り付けるアダプター部分の3Dモデルを公開するなど、ユーザー自身がモジュールをデザインするような仕組みも検討されている。また、高い専門性を持つプロフェッショナルと一緒にプロトタイプを開発し、それを通して得られたフィードバックから製品開発に発展させていく試みを取り入れている。

「Made in Japan」を発信

「PREDUCTS DESK」のデスク本体は全て日本国内の工場で製造しており、デスク本体を構成する部品はそれぞれが専門の製造工場で作られている(※ 一部オプション品については海外での生産を計画)。スチールレッグは岐阜県の金属加工工場で製作され、職人たちによる切断・溶接・研磨が行われるなど、複数地域の工場同士が連携してひとつのデスクが生み出されている。デスクの制作を通して「Made in Japan」の意味を「日本のさまざまな土地の、そしてさまざまな人の技術や力が結集したもの」と位置づけ、発信している。

相性のいい産業分野

生活・文化

ワークスタイルに合わせてデスクをカスタマイズし作業環境を改善

製造業・メーカー

モジュールにモーターや各種センサーを搭載したカスタムIoTデスク

教育・人材

多様な専攻の学生がカスタマイズして受講するフリーアドレス制の学習机

医療・福祉

病室やケアホームにおいて、症状に応じた必需品を簡単に収納し手に取れる補助デスク

住宅・不動産・建築

床に埋め込まれたレールで位置を自由に移動できる建築家具

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top images:© PREDUCTS 株式会社

・特許第6986657号「収納機構」