No.613
2022.02.24
「隣り合う」を再現する、ソファ型コミュニケーションシステム
Sync Sofa(シンクソファ)
概要
「Sync Sofa(シンクソファ)」とは、五感の信号を通じて、遠隔の相手と触れ合いの感覚を伝えるソファ型コミュニケーションシステム。ディスプレイ、カメラ、スピーカー、マイク、振動アクチュエーター、加速度センサーを搭載し、遠隔の相手の等身大映像や音声の伝送のほか、相手の動作で生じる振動を検知しリアルタイムでソファに伝送し、ユーザーに隣り合う振動の触感を提供する。コロナ禍以降オンラインコミュニケーションの機会が増え、親しみを生み出す「隣り合う」コミュニケーションが減少。遠隔でも身近にいる感覚を提供し、豊かなコミュニケーションを楽しめる装置として、離れた家族・友人とのコミュニケーションやイベントなどでの活用が期待されている。
なぜできるのか?
複数のセンサーで相手の「存在感」を伝送
画面の向こうの遠隔の相手の等身大映像と音声、動作によって生じる音と振動をユーザーに伝送。加速度センサーとマイクロホンからの信号をもとに、相手の微細な触感をリアルタイムに合成する。複数の振動アクチュエーターにより、音と連動した形で触覚、聴覚、視覚を再現し相手の「存在感」をソファを介して表現する。
「隣り合う」感覚を再現
ユーザーの視点に応じて画面の向こうの相手の発話位置の見え方をディスプレイ上に忠実に再現。相手と隣り合う感覚を再現して提供する。
距離を感じさせないコミュニケーションの創出
KDDI総合研究所は、これまでも「乾杯」や「お酌」といった食事中のコミュニケーションが遠隔でできるグラス型コミュニケーションシステム「Sync Glass(シンクグラス)」を開発。遠隔の相手の動きや振動を伝送する技術に加え、身振り手振りやあいづちなど全身を介した触覚体験を伝える「Sync Sofa」を開発した。
相性のいい産業分野
- メディア・コミュニケーション
遠く離れた家族を身近に感じることができるバーチャル・リビング
- 医療・福祉
医師の存在感をより感じることができる遠隔医療システム
- アート・エンターテインメント
登場人物の存在感を椅子を介して体感できる映画館や劇場
- IT・通信
「有名人と隣り合って座っている感覚」を大人数で共有
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top images:© 株式会社 KDDI総合研究所
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