No.618
2022.03.01
自己冷蔵型クラウドベースの配送ボックス
Ember Cube(エンバーキューブ)
概要
「Ember Cube(エンバーキューブ)」とは、自己冷蔵型の輸送用保冷ボックス。温度・湿度の情報とGPSの位置情報をクラウドで共有することで、輸送中の情報を追跡することができる。従来、医薬品等の輸送には保冷剤や発泡スチロールが用いられており、輸送品質が距離や気候条件に左右されることが多かった。一方「Enber Cube」は、内部を常に摂氏2~8度に保ち、返却後は倉庫で充電することで再利用できる。輸送廃棄物を削減し、医薬品等のスムーズな低温物流に貢献する知財として期待されている。
なぜできるのか?
Ember独自の温度管理技術
「Ember Cube(エンバーキューブ)」には保温機能付きスマートマグカップの開発で培ったEmberの技術を応用。真空断熱設計で、内部に設置されたゲルパックによりボックス内を低温に維持する。
優れた耐衝撃性
「Enber Cube」の外装には、ヘルメットに用いられるEPP (発泡ポリプロピレン)を使用。輸送時の衝撃を吸収する。
輸送物の情報をリアルタイムで追跡可能
内部にはGPSと無線通信システムが組み込まれており、輸送物の位置、温度、湿度をリアルタイムで確認できる。
ワンタッチで返送ラベルを生成
配送後は、本体背面の「Return to Sender(送り主へ返却)」ボタンを押すことで運送業者に自動で集荷を依頼。返送ラベルを自動生成しディスプレイに表示する。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © Ember Technologies, Inc.