No.629

2022.03.08

独立制御が可能な「第6の指」

sixth finger

第6の指(sixth finger)

概要

sixth fingerとは、人間の手に装着し、他の身体部位と独立して動かせる人工指。腕に取り付けたセンサーから筋肉の電気信号を計測し、通常とは異なる信号パターンが得られたときに作動するように設計されており、使用に短時間慣れることで、第6の指を身体の一部として感じながら制御して動かせるようになる。従来、人工身体についての研究は、既存の身体部位の機能や動きを置き換えることを目指すものが一般的だった。一方、sixth fingerは生得的な身体にはない人工的に与えられた身体部位でありながら、独立した制御が可能。将来的には、人間の身体を拡張する技術としての実用化や、身体拡張と脳の関係についての研究発展に向けた活用が期待されている。

なぜできるのか?

電気信号に応じたモーター制御

sixth fingerは、腕の筋肉における電気信号の計測結果に応じて、人口指に内蔵されているモーターが作動。モーターは普段身体を動かすときに流れる腕の筋肉の電気信号とは異なる信号パターンが得られたときに作動するように設計されており、sixth fingerを短時間使用し操作を行うだけで、身体の一部として順応し、制御できるようになる。

刺激ピンによる皮膚感覚のフィードバック

手のひらのsixth finger装着部位には、皮膚を刺激する刺激ピンが備え付けられており、指の曲げ伸ばしと連動して皮膚感覚をフィードバックできる。ピンは着脱可能であるため、皮膚感覚フィードバックがある状態とない状態との比較検証を行うこともできる。従来、生得的な身体ではない6本目の指を動かした時の脳の運動野や体制感覚野の変化の計測にも活用できる。

相性のいい産業分野

生活・文化

6本指を使った高速タイピングや楽器演奏

AI

身体拡張による脳の変化について研究しながら脳科学のさらなる発展と人工知能の開発に活用

メディア・コミュニケーション

6本指を使ったハンドサインやデバイス操作

アート・エンターテインメント

4本腕ドッジボールや6本脚競争といった身体拡張エンターテインメント

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 電気通信 大学

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