No.671
2022.04.06
タッチパネルに触らずに会計できる完全非接触レジ
デジPOS
概要
「デジPOS」とは、非接触の空中ディスプレイを使用したPOSレジ。空中に結像させたホログラムのセルフレジ画面を、従来のタッチパネルと同様にタッチ操作できる。従来のセルフレジは、タッチパネルに直接触れなくてはならない点で衛生上の問題があった。しかし、デジPOSはパネルに直接触れずに、空中で操作するためこの問題を解消できる。衛生面だけでなく、レジエリアの省スペース化を進めて新たな販売機会を生み出したり、店舗の無人化を促進したりするなどさまざまな効果が期待される。
なぜできるのか?
自在に操作できる空中ディスプレイ
デジPOSの空中ディスプレイは、ディスプレイ、光学素子(空中ディスプレイプレート)、センサーから構成されている。このうち、プレートにはアスカネットが製造したASKA3Dプレートを使用。このプレートは単に解像度が高いだけでなく、拡大表示も可能。立体物も投影でき、また距離の差によるピントの概念もない。様々なものを映し出せるとともに、レジ操作に関わる多岐の作業に対応できる。
ディスプレイの解像度を高めるシール材
ディスプレイに使用されているシール材は、三井化学のストラクトボンド®XMFシリーズ。このシリーズは透明性に優れ、貼り合わせる樹脂の屈折率にも適応できるため、ASKA3Dプレートの画質を高めるのに貢献している。
完全非接触とプライバシー保護を実現した買い物体験
デジPOSは、タッチパネルに直接触れずに商品を購入できるだけでなく、決済もキャッシュレスなため、完全非接触を実現している。ディスプレイはレジの正面に立たなければ像がはっきり見えないため、決済情報などのプライバシーを他人に知られにくいという利点もある。
レジカウンタースペースの有効活用
デジPOSのレジのサイズは、既存レジの70%。店舗内スペースの増加に貢献し、狭い店舗面積でも販売チャンスを生み出す効果が期待できる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 アスカネット