No.697

2022.05.02

紫外線が当たると変色・退色する素材

フォトクロミック材料

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概要

「フォトクロミック材料」とは、紫外線の照射により可逆的に変色・退色する材料。光の照射量によって発色濃度が変わるため、光の明るさに応じた遮光を可能にする調光材料や、紫外線チェッカーに活用できる。また、「フォトクロミック材料」の中には、色の濃淡の変化だけでなく、グレー、ブラウン、ブルー、ピンクなどに鮮やかに変色するものも存在。サングラスや窓ガラス、印刷インク、玩具、接着剤などの身の回りのプロダクトのほか、光スイッチや光記録材料といった産業分野での応用が期待されている。

なぜできるのか?

「異性化」による変色

「フォトクロミック材料」は、紫外線を照射されると、化学結合の組み替えが起こり分子構造のみが変化する「光異性化反応」を引き起こす。これにより、吸収する光の波長が変化するため、物質の変色が可能となる。

物性変化による汎用性

フォトクロミックは、様々な機能を持つ化合物を組み合わせることで、色だけでなく、蛍光特性や光屈折率、電気伝導性などの物性も変化させることが可能。これにより、光エネルギーを電気エネルギーや機械エネルギーといった他の運動エネルギーに変化させることが可能となる。

相性のいい産業分野

アート・エンターテインメント

日中だけ見ることが可能な壁画やグラフィティアート

生活・文化

ブラックライトで隠しメッセージが読めるインビテーションカード

製造業・メーカー

紫外線が強いと黒くなり日傘として使えるビニール傘

スポーツ

太陽の光の強さに応じて色の暗さが変わるサンバイザー

ロボティクス

太陽光に当たるとスイッチが入り動き出すロボット

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © Getty images

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