No.726
2022.06.07
VRの力で患者の痛みや不安を軽減する“デジタル鎮痛アプリ”
XR Therapy
概要
「XR Therapy」とは、患者にVR(仮想現実)映像を提供し、意識を映像コンテンツに集中してもらうことで治療中の痛みや不安・緊張を和らげ、心理的負担を軽減して快適な治療体験を提供するサービス。「XR Therapy」では、映像やナレーションにより患者の呼吸を整えたり、筋肉を弛緩させたりすることで、患者の痛み・不安を軽減するほか、リラクゼーション効果を促進。診療科目を問わず使用できることから、歯科、医療脱毛、透析など、さまざまな医療分野での活用が期待される。
なぜできるのか?
心理療法で用いられる技法を採用
「XR Therapy」では、自己暗示によって心身をリラックスさせる「自律訓練法」や、筋肉の緊張と弛緩を繰り返しながら身体のリラックスを促す「漸進的筋弛緩法」など、心理療法の場面でも取り入れられる技法を採用。患者の身体に直接働きかけることで苦痛を緩和する。
装着感の少ないVRグラス「VIVE Flow」を使用
「XR Therapy」は、メガネ型VRグラス「VIVE Flow」のビジネスユース機能「キオスクモード」で体験できる。本デバイスは、コンパクトかつ軽量でさまざまな形の頭部にフィットするため、快適かつ安定した体験を実現する。
「VRディストラクション」による鎮痛効果
「XR Therapy」では、「VRディストラクション」という手法を用いている。これは、患者の苦痛を減らすために意識をVR映像に向けさせるもので、治療中の痛みや不安を軽減し、優れた鎮痛効果が得られる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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