No.738
2022.06.23
ごろ寝しながら音を楽しめる「鼓動する畳」
TTM-V20
概要
「TTM-V20」とは、振動スピーカーを内蔵した畳。人の可聴領域の下限である20Hz周辺の音域を得意とするバスシェーカーを内蔵し、音を耳からではなく振動として、畳の上にいるユーザーの身体に伝えることができる。人にとって普遍的とも言える「畳でごろーん」とする心地よさに「振動」という新たな体験が加わった本製品は、畳の上で過ごす時間をこれまでにない体験へと進化させるプロダクトとして、温浴施設でのリラクゼーションや、クラブ・フェスでの音楽体験、映像作品と融合した迫力ある視聴体験など、さまざまな分野での活用が期待されている。
なぜできるのか?
身体に音を伝える振動スピーカー
「TTM-V20」には、人の可聴領域の下限である20Hz周辺の音域を得意とするバスシェーカーが畳内部に搭載されている。これにより、音を鼓膜からではなく身体からの振動として、畳と接触した身体の部位から伝えることができる。
低周波振動の特性
振動として身体に伝わる音により、小さいスピーカでは得られない「TTM-V20」ならではの臨場感が味わえる一方で、耳障りな高い周波数の音を気にする必要がなくリラックスして音を聞くことができる。また、畳の上にいるだけという複雑な使用条件がないことから、さまざまな生活の場面での応用性も高い。
畳自体の持つ特性
畳表に使用されるい草には、バニリン(バニラの香りの主成分)をはじめとする香り成分や植物自体の持つ色などさまざまなリラックス効果があり、振動スピーカーの低周波によるリラックス効果との相性が非常に良い。また、一般的なフローリングに比べて吸音性も高いことから、周囲に配慮した心地よい音響空間の創出にもつながる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top images:© 八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会