No.987

2024.12.12

過酷な環境での"冒険"を実現する建築プラットフォーム

EARTH WALKER(アースウォーカー)

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概要

「EARTH WALKER(アースウォーカー)」とは、過酷な自然環境との共生を実現する建築プラットフォーム。雪山や無人島といった過酷な環境への定住に特化した「サミットシリーズ『MOON』」と、本シリーズをコンセプトモデルに身近な自然との共生を実現する「カスタムシリーズ」があり、多様な土地での快適な暮らしをサポートする。また、あらかじめ部材を工場で建設する「プレファブリケーション方式」の採用や、太陽光発電機能や雨水の収集システムの搭載により、環境負荷を低減。"冒険"に対する人間の好奇心の充足と自然との調和を両立する知財として期待されている。

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なぜできるのか?

標高4000mでの居住を実現する機能

「サミットシリーズ『MOON』」は、気圧コントロールや酸素調整機能を搭載。高山病や低酸素環境のリスクを最小限に抑え、標高4000mでの居住を実現する。

過酷な環境に耐える設計

物理的構造にはCFRP (炭素繊維強化プラスチック)によるプレスホメオスター構造を、外壁には、強風にダウンフォース(地面を押し付ける力)で対応するルーバー式のデザインを採用。 5mの積雪や秒速90mの強風、マイナス60度〜50度の気温にも耐えられる。

自給自足を実現する完全オフグリッド機能

建物下部にある機械室には、ソーラー発電による電力蓄電機能と雪や雨水などの収集システム、水の浄化や水再生循環機能による給排水機能を搭載。既存のインフラに依存しない完全オフグリッドな環境を実現できる。

環境負荷を低減する「プレファブリケーション方式」

「EARTH WALKER」は、部材やユニットの大部分を工場で生産する「プレファブリケーション方式」を採用。施工期間の短縮のほか、建築工事に伴う環境負荷を低減できる。

環境に配慮した建築

メンバーシップ制のセカンドホームサービス「SANU 2nd Home」の建築モデル「SANU CABIN MOSS」では、雨水を特定の場所に集中させない折り紙型の屋根や、風が自然に流れる高床式建築を採用。環境を改変させない建築を実現した。

相性のいい産業分野

住宅・不動産・建築

気候変動により居住困難になった環境での定住の実現

旅行・観光

低酸素環境でも快適な暮らしを実現する山小屋

官公庁・自治体

ライフラインを絶たれても生活できる完全オフグリッドの避難所

航空・宇宙

過酷な月面環境での生活を実現する「サミットシリーズ『MOON』」

農業・林業・水産業

冒険中に遭難しても暮らしていけるオフグリッド船舶「EARTH SAILER」

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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