No.862
2024.06.10
ポケモンたちと楽しく睡眠習慣を改善できるゲームアプリ
ポケモンスリープ
概要
「ポケモンスリープ」とは、ポケモンが登場するスマートフォン専用の睡眠改善ゲームアプリ。睡眠時に枕元にスマートフォンを置くことで睡眠時間と質をトラッキングでき、取得したデータを元にポケモンの育成や捕獲が楽しめる。また、睡眠導入BGMや、浅い眠りで起こしてくれるスマートアラームなどの機能も搭載。睡眠をゲーム化し、充実した睡眠をサポートするアプリとして期待されている。
なにがすごいのか?
楽しみながら継続的に睡眠改善に取り組めるゲーム性
スマートフォンで睡眠の計測と記録ができる気軽さ
睡眠導入BGMやアラームなどの豊富な睡眠サポート機能
なぜ生まれたのか?
株式会社ポケモンでは、2016年、現実世界そのものを舞台に、ポケモンの捕獲や交換、バトルができる拡張現実(AR)ゲームアプリ「ポケモンGo」を発表。“歩く“という基本動作をエンターテイメント化した本アプリは、2020年に年間10億ドル(約1100億円)を記録した。
一方、近年、ユーザーの睡眠状態をモニタリング・分析し、睡眠改善を促すスリープテックデバイスが大きな注目を集めている。スリープテック・デバイスの市場規模は2021年に約150億ドル(当時約1.8兆円)となり、2022年から2030年にかけてさらに約18.1%の成長が見込まれるといわれている(Global Market Insights調べ)。
株式会社ポケモンは、躍進を続けるスリープテックに注目。睡眠のエンターテインメント化を目指し、「朝起きることが楽しみになる」というコンセプトのもと「ポケモンスリープ」の開発に着手した。
なぜできるのか?
「ポケモン」を活用した睡眠のゲーミフィケーション
「ポケモンスリープ」は、カビゴンのいる島を舞台に、ポケモンの睡眠を研究するネロリ博士とポケモンの「寝顔図鑑」を作るという設定で物語が進む。「ポケモン」という人気IPを活用することで、継続的に楽しく睡眠意識を向上できる。
睡眠の質の見える化
ユーザーの睡眠の質は、計測された睡眠データをもとに「うとうと」「すやすや」「ぐっすり」の3タイプに分類され、ゲーム中は同じ睡眠タイプのポケモンがカビゴンの周りに集結する。睡眠の質を見える化することで、ユーザーの睡眠の振り返りを促す。
睡眠時間の確保を促す「睡眠スコア」
「ポケモンスリープ」では、8時間30分以上を100点として、睡眠時間の長さを指標に「睡眠スコア」を算出。「睡眠スコア」は、カビゴンの育成を左右する「ねむけパワー」に影響する。睡眠時間のスコア化により、ユーザーの睡眠時間の確保を促す。
睡眠時間の習慣化を促す「ねむけの約束」
ユーザーは、理想的な就寝時間を設定することが可能(「ねむりの約束」)、設定時間の前後30分に就寝することで、「ごほうびスタンプ」を取得できる。睡眠時間のゲーム化により、ユーザーの睡眠の習慣化をサポートする。
マイクによる睡眠状態の把握
「ポケモンスリープ」では、加速度センサーとマイクでユーザーの睡眠を測定。マイクを使うことで、寝言やいびきの録音ができ、ユーザー自身の睡眠状態の把握をサポートする。
相性のいい産業分野
- 生活・文化
「ポケモンスリープ」で規則正しい睡眠習慣を維持
- 医療・福祉
「ポケモンスリープ」を活用した睡眠改善プログラム
- アート・エンターテインメント
たくさん眠ってさまざまなポケモンの寝顔を収集
- IT・通信
質の良い睡眠をとっているユーザーが勝つ通信バトル機能
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 ポケモン