No. 010 国際宇宙ステーションによる落雷観測データ

ISS落雷オープンデータ

ISS LIS Data Sets(International Space Station Lightning Imaging Sensor Data Sets) は、ISS(国際宇宙ステーション)から落雷画像センサー(以下LIS)を用いて落雷を観測・データ化し、研究・開発目的で公開されているオープンデータである。ただし観測域は熱帯・中緯度エリアに限られる。

なにがすごいのか?

  • ほぼリアルタイムに世界中の落雷データが取得できる
  • 地上からは観測できない落雷も記録されている
  • 落雷データを加工するレシピが用意されている

なぜ生まれたのか?

LISは2017年2月にアメリカ国防総省が管理する宇宙試験プロジェクトの一環としてISSに搭載された。熱帯・中緯度エリアにおける落雷データを宇宙から観測することにより、雲、雷、降雨の関係をより明らかにし、落雷放電の物理的な特性をより深く調べることを目的としている。また、雷が生成する窒素化合物が大気の状態を改善することが知られており、その効果を推定するためにも用いられている。

実現プロジェクト

PROJECT UN「雷玉」

地球上で観測された落雷を実際に放電することにより、ほぼリアル再現する地球儀型の家電。何にもコントロールされない「不規則」な現象を生活に取り入れるために開発されたプロトタイプ。

なぜできるのか?

日中でも1ミリ秒単位で計測のできるLIS

ISSに搭載されているLISは雲内および雲・地上間の落雷を昼夜問わず1ミリ秒単位で測定することが可能である。広域なレンズにCCDイメージセンサーとフィルタを組み合わせ、雷を観測することに最適化されている。搭載されているプロセッサにより、日中の明るい時間でも背景イメージを除去することが可能であるため、弱い雷であっても最大90%まで検出することができる。

相性のいい分野

IoT / M2M
落雷データを利用した様々なIoTデバイスの開発
防災
落雷の発生を検知し、付近の住人への注意喚起
農業
落雷データを含む気象情報を用いた生産管理
アート
落雷データを用いた体験・インスタレーション作品の開発

知財情報

主な知財ホルダー:アメリカ航空宇宙局(NASA)

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

荻野 靖洋 Yasuhiro Ogino
Technical Director / Konel Inc.

1985年静岡県生まれ。幼少期から高校生までをアムステルダムで過ごす。フリーランスエンジニアとして活動する傍らで、Konelを共同創業し、WEB/インスタレーション/AI/ロボットなど幅広い技術分野の開発・ディレクションを手がける。宇宙・食・脳波など、まだまだ未開拓なテクノロジーに関心がある。 誰にも仕組みがわからない物を作りたいと考えている。