インフォウォール
インフォウォールは、ディスプレイと化粧シートを組み合わせ、洗練された空間デザイン・情報表示ができる壁装材。表層の極薄木目シートからディスプレイの光が透過することで、シンプルなサインはもちろん、くらしに便利な情報(天気予報、ニュース、メッセージ、SNS)が必要な時だけ壁から浮かび上がる仕組みだ。オフィスやホテル、マンションエントランスなどでインフォメーションとして活用されている。将来的には各種サービスと連携が期待されている。
なにがすごいのか?
- 統一感ある空間デザインとさりげない情報表示が共存
- 凹凸なく壁と一体化し、情報を表示しない間も壁として機能する
- リアルタイムな情報伝達により、住空間でのコミュニケーション促進
なぜ生まれたのか?
もともと表層に使われている印刷化粧シートは高度経済成長期に生まれ、当時のマイホームや生活家電など時代のライフスタイルに対応しながら進化を遂げて、今や化粧シートはほとんどの住宅のドアや壁面に使われたりと、私たちのここちよいくらしを支えてきた存在だ。
そして近年、情報が生活インフラとなり、スマートフォンをはじめ、情報表示する「画面」を持ち歩き、「画面」のある部屋で過ごすような大きなライフスタイルの変化が起きている。私たちの生活は情報に囲まれ、あらゆるシーンで情報にアクセスできるよう便利になっている一方、どうだろうか。今あなたの身の回りは無機質なデジタルデバイスだらけな空間にはなってはいないだろうか。
こういった変化に対応し、長年培った高意匠・高機能を持つ印刷化粧シートとIoTの概念が組み合わさり、美しい空間はそのままに保ちながらも、インターネットからの情報を伝えることができる壁「インフォウォール」が生まれた。
情報を伝えるためだけ存在するデバイスではなく、人のくらしに合わせて空間が人とコミュニケーションを図り、さりげなくサポートする世界をインフォウォールは生み出そうとしている。