No.059
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2020.06.08
誰でもムービーディレクター
作品化技術
概要
この知財は、大量の写真や動画データを特徴別に抽出し、写真の内容にあわせたデザインや視覚効果によるアルバムやスライドショーを自動生成する技術。膨大な写真整理に伴う手間をかけることなく、思いもよらない価値をもたらす作品として提示することで、死蔵コンテンツを減らすことを目的として開発された。SNSにアップされた画像をあるルールに沿って抽出するなど、観光、エンターテインメント、ファッションなど、様々な分野への波及効果が期待できる。
なにがすごいのか?
大量の画像や動画からアルバム(作品)を自動生成するため、撮影者の負担が軽減
撮影者にとって意外な組み合わせも示されるため、意味付けの異なる思い出を楽しめる
スライドショーやムービーなど、様々な形式での作品化が可能
なぜ生まれたのか?
近年、デジタルカメラやスマホの普及、記録メディアの容量増加などにより、ユーザーが手軽に撮影して大量の写真・動画を保有している。一方で、旅行や結婚式などのイベントで撮影された膨大な数の画像の中から、ユーザー自身が手動で適した画像だけを抜き出してアルバムを作成する作業は大変手間のかかる作業となっていた。この技術は、こういった仕分けや編集作業に伴うユーザーの負担を減らし、効率的に新たなコンテンツを楽しんでもらいたいという願いのもとに生まれた。
妄想プロジェクト 妄想プロジェクト
穴場まで隅々ガイド
この世界には数えきれないほどの観光資源があるが、中でも地元民しか知らないような穴場はなかなか知る術が少ない。こうしたコンテンツは、従来の観光案内で、果たして紹介しきれていると言えるのだろうか。
地元がプッシュするスポットや旅行会社が提案する観光情報は「テンプレート化」され、どこも同じような場所に偏る傾向が高い。もし「作品化技術」が活用されれば、SNSに投稿されている「生」の写真データから、任意の特徴をもったアルバムやスライドショーをリアルタイムに自動作成できる。そのため、観光客のニーズに合っていたり、地元民しか知らないような穴場スポットまでをくまなくガイドすることが可能となるだろう。
なぜできるのか?
クラスタリングを行い、重要度を評価
オブジェクトや背景をクラスタリングし、クラスタの類似度・重要度を場面の移り変わりなどに利用している。また、撮影日時情報に基づくイベントクラスタリングも行われる。
画像の特徴量から配置を決定
画像の特徴量を基に「場面の移り変わり」「人物の輪郭の向き」等を算出し、配置パターンの評価値として用いている。
類似内容を効果的に発見・結合
上記の手法を用いて、多数のビデオクリップから切りの良い単位を抽出し、類似した内容を効果的に発見・結合することで、撮影内容に合わせたデザインやテンプレートを用いた作品を作成する。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
音楽ライブの際に観客が撮影した動画からダイジェストムービーを作成
- 生活・文化
自分が好きな画風のイラスト集や似たアングルの写真集を自動で作成
- IT・通信
SNS上の写真や動画からよく着られている旬のファッショントレンドを測定
- 環境・エネルギー
似た特徴を持つ生物種をピックアップし、系統分類に基づかない視点で分類
- 旅行・観光
SNS上の写真や動画からリアルタイムに興味関心の高いホットスポットを案内
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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