No. 083 限られた空間内を無限に歩けるVR体験

Unlimited Corridor(無限回廊)

この知財は、狭いスペースの壁をつたって回遊するだけで、錯覚効果によりどこまでもまっすぐ歩いているように感じさせるVRシステムである。VR空間を微妙に回転させることで歩行方向を誤認させる「リダイレクテッド・ウォーキング」として研究されていた技術に、触覚を使うことで体性感覚と皮膚感覚に影響を与え、より強力に人の方向感覚を操作している。この「視触覚間相互作用」により、コンパクトな空間でも無限に歩く擬似体験が可能となった。

なにがすごいのか?

  • 実際は同じ場所を回っているのに、無限に歩き続けているように感じさせる
  • 歩行方向を誤認させる技術と、方向感覚を操作する技術を融合
  • 7×5mのスペースがあれば体験可能

妄想プロジェクト

東海道五十三次・超長距離散歩

昔の東海道五十三次を再現した映像の中を散歩しながら、タイムスリップ気分で495.5キロまで歩き続けられたら。そんな超長距離のVRエンターテイメントも、無限回廊の技術を使えば省スペースで実現できる。
かつて旅人たちが約2週間かけて歩いたという東海道。江戸の景色を楽しみながら少しづつ歩みを進める新しいウォーキング健康法としても人気を集めるかもしれない。


相性のいい分野

観光
自宅で東海道五十三次の世界を再現したバーチャル歴史散歩
ウェルビーイング
高齢者のウォーキングエクササイズの支援
エンターテインメント
省スペースでできる巨大ロング迷路

知財情報

主な知財ホルダー:東京大学大学院、Unity Technologies Japan 合同会社

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

丑田 美奈子 Minako Ushida
Writer / Konel Inc.

1982年神奈川県相模原市生まれ。ライター・プロデューサー・バックオフィサーの顔を持ち、活字と音楽をこよなく愛する。別名・最もテクノロジーから遠い超文系知財ハンター。彼女の琴線に触れる知財とはすなわち万人に届きやすい知財であることを意味する。未来を作る教育関連の知財や食関連など、実用性が高く生活に密着する知財を日々探している。