No. 096 ハチの巣から着想を得たハイテク屋内型家庭菜園

Living Farming Tree

この知財は、自然界の生存戦略に着想を得た屋内型家庭菜園キットである。都市農業により地産地消を推進するミラノのバイオテック企業Hexagro Urban Farmingによって開発された。このキットは、ハチの巣や木の分岐構造といった自然界の合理的な構造、いわば生存戦略をもとにデザインされており、限られた空間を効率的に使うことができる。さらに、土を使わない水耕栽培を採用しており、栽培に必要な水を通常の90%カットしながら成長速度3倍を実現。

なにがすごいのか?

  • 自然界の生存戦略をもとにした省スペース構造
  • 水耕栽培により成長を加速
  • モニタリングによる栽培環境の最適化

なぜ生まれたのか?

都市化が進む現代では、消費する食料の多くが遠くの生産地から調達されており、鮮度の高い食料が手に入りにくい。そこで地産地消を推進するHexagro Urban Farmingが、限られたスペースでも簡単に野菜などを栽培できるこのキットを開発するに至った。これにより新鮮な食料の自給が可能になると同時に、生産地からの配送による環境負荷の低減を実現した。また、技術やサービスの進歩により室内で過ごす時間が増えた現代人にとって、栽培を通した自然との触れ合いは生産性・創造力を高める効果が期待されている。

なぜできるのか?

自然界の生存戦略に着想を得たデザイン

ハチの巣や木の分岐構造といった自然界の合理的な構造をもとにしたデザインにより、空間の有効活用、キットの軽量化を実現。また、蜂の巣型の土台が着脱式であるため、空間に合わせてサイズを自由に変更できる。

水耕栽培

土を使わないため屋内での栽培に向いている。通常の栽培方法より高速な栽培が可能である。

IoT化

土環境センサーが組み込まれており、最適な栽培環境をユーザーにフィードバックしてくれるため、誰でも容易に栽培することができる。

相性のいい分野

宇宙開発
スペースシャトルでの野菜の自給。通常の栽培の10%の水で育てることができ、省スペース、高速栽培という特徴は、資源の限られた機内では威力を発揮するだろう。また、無重力空間での水の利用は口や鼻から水が離れなくなり窒息するリスクを孕むため、少量の水で栽培可能な恩恵は大きい。
ウェルネス
オフィスの緑化。ある研究によると、オフィスに自然を取り入れることで、社員の83%が生産的になるという結果もある。また、キットがIoT化されているため、余分な手間がかからないことも利点。

知財情報

主な知財ホルダー:Hexagro Urban Farming S.r.l. SB

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

Hiraku Matsuzaki
松﨑 啓 Hiraku Matsuzaki
Assistant Producer / Konel Inc.

1994年熊本生まれ。修士(工学)。大学院在学中に留学したテキサス大学オースティン校ではPRを学んだ他、現地の半導体メーカーにてリサーチャーとしてインターンシップを経験。メディア表現領域に関心を持っている。