No. 100 新しい音に聞き耳を立てる「耳のメガネ」

KIKIMIMI(キキミミ)

KIKIMIMI(キキミミ)は、手を耳に添えて覆うと音が聞こえやすくなる現象を再現する、シート状のアクセサリー。可変部位を折り曲げ凹凸を組み合わせることで「生音の入力増幅器」として着用できる。目の前で反響する音や声は特に聞き取りやすく感じられるため、大声を出しにくい場所での話し声の聴取や、家庭での映像コンテンツの視聴などにおいて効果が期待できる。将来的には、素材・形状の改良によって補聴機能を強化した、いわば「耳のメガネ」としての活用や、各種センサーの搭載によってさらなる機能を獲得したIoTデバイスとしての拡張が計画されている。

当初は野外フェスティバル会場やテーマパークなど屋外での利用が想定されていたが、昨今のコロナ禍を受けて屋内での利用も新たに着目されている。

なぜできるのか?

優れた携帯性と抜群の機能性を行き来する「変幻自在な形状」

使用前後には元々のシート状にしておくことで屋外でも持ち運びしやすい携帯品に、使用時には折り紙を作るようにシートを折って固定することで使い勝手の良いアクセサリーに変身させられる。

音響障害を抑える「平行面のないデザイン」

組み上げられたデザインには平行面がない。そのため、音が反響してしまう障害(フラッターエコー)が発生しにくい。

「聴く意識」を高め「新しい音」を感じ取る

KIKIMIMIと多くの補聴器との違いは、KIKIMIMIが着用者の「聴く意識」を高めようとする点にある。普段は屋内で気にも留めない会話の音、野外での自然の音。耳の感覚を研ぎ澄ませば、「新しい音」への気付きがあるはずである。

相性のいい分野

ファッション
優れた機能性と高いファッション性を同時に備えた新しい着飾り方の提案
エンターテインメント
スピーカーを搭載したKIKIMIMIで、セリフ・効果音・音声ガイドを組み合わせた芝居をARで観劇
スポーツ
サッカーや野球といった屋外競技の音だけでなく、剣道や卓球などの屋内競技の音も感じ取られる、音を楽しむスポーツ鑑賞
リモートワーク
オンラインミーティングなどの、目の前のディスプレイ画面と真剣に向き合いたいシーンにおける集中力向上

知財情報

主な知財ホルダー:HYGE Interface Inc., 荒井亮

商標登録6144178 (商願2018-088512):PlayEar /特許出願中

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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知財ハンター

出村 光世 Mitsuyo Demura
Producer / Konel Inc.

1985年石川県金沢市生まれ。早稲田大学理工学部経営システム工学科卒。アート/プロダクト/マーケティングなど領域に縛られずにさまざまなプロジェクトを推進。プロトタイピングに特化した「日本橋地下実験場」を拠点に制作活動を行い、国内外のエキシビションにて作品を発表している。自然現象とバイオテクノロジーに高い関心がある。


知財ライティング: 荒井 亮