No. 141 地域一丸となって子どもやお年寄りを見守るシステム

otta(オッタ)

otta(オッタ)は、子ども・お年寄り・その保護者が安心安全に暮らせる社会の実現に向けた、地域協力型見守りシステム、およびそのアプリ。見守り端末(見守りアプリがインストールされた端末)を持つ子どもやお年寄りが同様に見守り端末を持つ地域住民や場所とすれ違うと、Beacon(位置特定のための信号発信機)によって位置情報が保護者に通知されるため、地域住民は見守り端末を持って普段通り生活するだけで見守りネットワークに組み込まれ、地域一丸となった子どもやお年寄りを見守りに協力できる。将来的には、自治体やPTA、学校といったステークホルダーの連携によって、園児から小学校低学年程度までの児童や徘徊行動を伴う認知症患者をトラブルから守ることが期待される。

2020年度GOOD DESIGN賞を受賞。

位置情報だけでなく声も届けられるため、コミュニケーションを豊かにする可能性も秘めている。

なぜできるのか?

Beaconとスマホの衛星測位機能を組み合わせた技術

それ自身は衛星測位機能を持たないBeaconを内臓した子供用端末に、専用アプリ「otta」をインストールしたスマホが近づくと、そのスマホが衛星測位機能によって自動的に自分の位置情報をサーバーに送信。そのサーバーから子供の行動履歴が保護者に通知される仕組み(特許第5891468号)。

スマホ上で簡単に子供の現在地や行動履歴を確認できる

上記技術により、保護者はアプリのホーム画面から子供の位置を地図で確認でき、時間ごとの行動履歴を見ることができる。また通知機能で「学校に到着した」など指定のスポットの通過をリアルタイムで知ることも可能。

さまざまな機能をもつ端末

これまでにホイッスル型、反射材搭載型といった付加機能を有した子供用端末を作ってきており、2020年には「otta.g」というボイスメッセージが残せる機能を持った端末の取り扱いをスタート。防犯だけでなく、文字の入力が難しい幼い子供とのコミュニケーションツールとしての役割を付加した。

相性のいい分野

ウェルビーイング
早期の導入が躊躇されがちな子供のスマホに代わる防犯・事故防止対策ツール
介護
端末を徘徊行動のある高齢者に持たせることで、防犯・事故防止につなげるサービス
ペット
犬や猫の首輪につけられる仕様にし、ペットの迷子や脱走を防止
セキュリティ
移動時間を学習し、異常を事前に検知できるスマート・アラートシステム

知財情報

主な知財ホルダー:株式会社 otta / ルネサス エレクトロニクス株式会社 / テセラ・テクノロジー株式会社

(特許第5891468号)
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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知財ハンター

丑田 美奈子 Minako Ushida
Writer / Konel Inc.

1982年神奈川県相模原市生まれ。ライター・プロデューサー・バックオフィサーの顔を持ち、活字と音楽をこよなく愛する。別名・最もテクノロジーから遠い超文系知財ハンター。彼女の琴線に触れる知財とはすなわち万人に届きやすい知財であることを意味する。未来を作る教育関連の知財や食関連など、実用性が高く生活に密着する知財を日々探している。