No.141
2020.11.26
地域一丸となって子どもやお年寄りを見守るシステム
otta(オッタ)
概要
otta(オッタ)は、子ども・お年寄り・その保護者が安心安全に暮らせる社会の実現に向けた、地域協力型見守りシステム、およびそのアプリ。見守り端末(見守りアプリがインストールされた端末)を持つ子どもやお年寄りが同様に見守り端末を持つ地域住民や場所とすれ違うと、Beacon(位置特定のための信号発信機)によって位置情報が保護者に通知されるため、地域住民は見守り端末を持って普段通り生活するだけで見守りネットワークに組み込まれ、地域一丸となった子どもやお年寄りを見守りに協力できる。将来的には、自治体やPTA、学校といったステークホルダーの連携によって、園児から小学校低学年程度までの児童や徘徊行動を伴う認知症患者をトラブルから守ることが期待される。
なぜできるのか?
Beaconとスマホの衛星測位機能を組み合わせた技術
それ自身は衛星測位機能を持たないBeaconを内臓した子供用端末に、専用アプリ「otta」をインストールしたスマホが近づくと、そのスマホが衛星測位機能によって自動的に自分の位置情報をサーバーに送信。そのサーバーから子供の行動履歴が保護者に通知される仕組み(特許第5891468号)。
スマホ上で簡単に子供の現在地や行動履歴を確認できる
上記技術により、保護者はアプリのホーム画面から子供の位置を地図で確認でき、時間ごとの行動履歴を見ることができる。また通知機能で「学校に到着した」など指定のスポットの通過をリアルタイムで知ることも可能。
さまざまな機能をもつ端末
これまでにホイッスル型、反射材搭載型といった付加機能を有した子供用端末を作ってきており、2020年には「otta.g」というボイスメッセージが残せる機能を持った端末の取り扱いをスタート。防犯だけでなく、文字の入力が難しい幼い子供とのコミュニケーションツールとしての役割を付加した。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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特許第5891468号