iOLEDフィルム光源
この知財は、厚さ0.07mmの超薄型有機ELデバイス(iOLED)である。株式会社日本触媒とNHKの共同で開発されたこの光源は、長年の課題であった大気中の酸素や水分による素子の劣化を克服しながら、曲面に自由にフィットする超薄型の光源であるという高い柔軟性を実現している。用途に応じて、発光面のサイズ、発光形状、発光色等のカスタマイズが可能で、ウェアラブルセンサーやエンターテインメントなどの分野で活用が期待されている。
なにがすごいのか?
- 厚さ0.07mmの超薄型光源
- 従来の有機ELデバイスにないフレキシブル性
- 酸素や水に強い有機ELデバイス
なぜ生まれたのか?
従来の有機ELデバイスでは、フィルム素材を用いるシート型ディスプレイにおいて、水分や酸素が存在する大気での安定性が低いことが課題であった。iOLEDはこれを改善するために開発され、現在ではさらなる長寿命化に向けた研究が進められている。