No.166
2020.07.06
現実世界の地図で自由に遊べるSDK
Maps SDK for Unity

概要
Maps SDK for Unityは、Unityで世界中の地図・位置情報データを利用できるSDK(software development kit;ソフトウェア開発キット)。 従来のマッピングシステムよりも高度なデザイン性・カスタマイズ性を享受しながら、手軽に三次元バーチャル世界をカスタマイズできる。将来的には、Maps SDK for Unityを基に開発された地図情報ベースの各種サービスの誕生が期待される。
なにがすごいのか?
- 簡単な操作で現実世界の地図情報を基に街を自動生成 
- OpenStreetMapを基盤とするため著作権フリー 
- 道路や建物の外観を自由自在に変えられ、オリジナルの街をfbx形式で出力可能 
なぜ生まれたのか?
人流・交通・気象・災害といったデータを見える化することは、あらゆる産業分野で重要になりつつある。そういった様々なサービスにおいて各種データをマッピングするための基盤的役割を担うのは、地図情報データである。しかし、従来の地図開発プラットフォームは、デザイン性やカスタマイズ性が十分でなく、独自の地図情報サービスを構築しようとする開発者の利用用途には柔軟に対応できなかった。
これを受けてMapbox社は、デザイン性とカスタマイズ性の問題を克服し、加えて、リアルタイムに変動する各種データとレイヤーとを柔軟に組み合わせた地図情報サービスを簡単に構築できるような手段を提供すべく、Maps SDK for Unityを開発した。
なぜできるのか?
mapbox studioによるスタイル編集機能
satellite(衛星写真データ)、streets(OpenStreetMapを基にした道路・建物データ)、terrain(山形データ)、traffic(渋滞情報データ)などに含まれる地物データを編集しスタイルを作成する。
地域検索機能
「CitySimulatorMap」オブジェクトの「AbstractMap」→「GENERAL」→「Location」→「Latitude Longitude」の項目を変更することで世界中の地域検索が可能。
相性のいい産業分野
- 住宅・不動産・建築
- ある時点との差分を図ることでその地域の新築や建て壊し、動産資産の推移や活性状況を可視化 
- 流通・モビリティ
- 実地理情報データに基づく通勤ラッシュ時の渋滞シミュレーション 
- 旅行・観光
- 「富士山が見える坂」「スカイツリーが見える部屋」など3次元的な観光名所情報を作成 
- 生活・文化
- 首都直下型地震発生時の避難シミュレーション 
- アート・エンターテインメント
- 位置情報連動型アプリやゲームにおけるサービススポットの作成 
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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