Binah(ビナー)
Binah(ビナー)は非接触型のヘルス&ウェルネスモニタリングアプリ。頬上部の肌の状態から、バイタルサインやストレスレベルといった全身に関する健康指標を知ることができる。スマートフォンなどのデバイスカメラから得られる映像データを利用するため、従来の計測機器における装着の手間を不要とする。将来的には、遠隔医療や職場でのウェルネスモニタリングなどへの応用が期待されている。
なにがすごいのか?
- スマホカメラで撮影するだけで健康指標を計測可能
- 医療機器レベルの高い精度
- 専用のウェアラブルデバイスなどが不要
なぜ生まれたのか?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行によって、学校休校や外出禁止、営業自粛、在宅勤務といった体制が広まっている。これに伴いオンライン教育やフードデリバリー、リモートワーク・ツール、オンラインゲームなどの需要がますます高まっているが、ここで大きな役割を果たすものとして諸国スタートアップの取り組みが注目されている。たとえば、欧州委員会やイスラエル政府は、COVID-19対策におけるスタートアップの役割の大きさを認識し、その活動を支援している。
COVID-19対策の中でもオンライン診療を支える遠隔モニタリングは需要の高い技術の一つである。この需要を受けて2016年に設立されたフェイスモニタリングやAI技術に強みを持つイスラエルのスタートアップBinah.ai社は映像から健康状態が分かるような仕組みさえあれば、オンライン診療の普及を加速できると考え、Binahを開発するに至った。
参考:従来の計測機器と違って、ユーザーは何かを装着する必要もなければ、その場にいる必要もない。