No.203

2020.10.27

広告メディアにもなるエコなIoTスマートゴミ箱

SmaGO(スマゴ)

SmaGO

概要

SmaGO(スマゴ)は、持続可能なエネルギーとシステムによって、ゴミ収集コストを減らして街の景観を美しく保つ、社会課題解決型IoTスマートゴミ箱。ソーラー充電による電力を利用して、ゴミが溜まると自動で圧縮し、クラウドでゴミの蓄積量を管理することでゴミ収集を効率化する。都市部では収集が追いつかずゴミ箱からゴミが溢れ出て景観を崩すという課題があったが、費用面での問題から新たなゴミ箱の設置や改善が難しかった。そこでSmaGOはゴミ箱自体を広告媒体にすることで、設置・運用コストを削減している。既に欧米の自治体や大学に導入されており、将来的には都市部のゴミ箱全てをSmaGOに替えることで、全体のゴミの量を可視化して、景観の保持や環境問題改善への糸口となることが期待されている。

なぜできるのか?

自給自足のソーラー発電

搭載したソーラーパネルで発電し、圧縮機能や通信機能の電力を賄っている。

回収頻度を減らすゴミの自動圧縮

ゴミの量を内部のセンサーで判定し、溜まると自動でプレス圧縮する。ゴミ箱の容量に対して5~6倍のゴミを溜め込むことができる。

3G通信機能でゴミの量をクラウド管理

IoT化されており、クラウド管理によって地図上でゴミ箱ごとの蓄積状況をモニタリングできる。ゴミ箱の設置位置・回収頻度の効率化を図る。

運用コストを賄う広告媒体としての役割

ゴミ箱自体を広告枠にすることで、企業からの協賛を得て、設置・運用コストを賄っている。「ゴミ捨て」という身近な環境活動を通じて広告主企業と触れることで、自然と企業のイメージアップへも繋がる。

足で開けることで感染症を予防

ゴミが溢れ出るのを防ぐための蓋は、足でも開けることができる。直接手で触れないことでCOVID-19などの感染症を予防する。

相性のいい産業分野

官公庁・自治体

街ごとのゴミの量から、消費者の行動やニーズを解明する研究

環境・エネルギー
  • 災害時に電力を補給するバッテリーステーション

  • 協賛企業となることで、SDGsへの取り組みをアピール

教育・人材

地元でどれくらいのゴミが出ているかを可視化することで、子どもたちへの環境意識教育

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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