No. 218 美しさと実用性を兼ね備えた、発電するステンドグラス

Current Window

「Current Window」は太陽光発電が可能なステンドグラス。見た目は美しいステンドグラスだが、日差しによって発電することが可能で、蓄電された電気は棚部分にあるUSBポートから使用することができる。光を吸収することで発電する仕組みが主流である太陽光発電では、これまでソーラーパネルのほとんどが濃紺色だったが、この知財では違った仕組みを用いることで、パネルにさまざまな色を持たせることを可能にした。デザイン性と実用性を併せ持つCurrent Windowは今後、教会や学校などのより大きなスケールでの使用が期待されている。

Current Windowの使用シーン紹介。

なぜできるのか?

色素による発電

「色素増感太陽電池」と呼ばれる、植物の光合成プロセスに基づいた技術を使用しており、色素に光が当たったときに生成されるエネルギーを利用して発電している。さまざまな色素を用いることでカラーバリエーションのあるソーラーパネルを生み出した。

太陽光発電にデザインの要素を付加

これまでの太陽光発電のパネルは無機質でデザインの要素は希薄だったが、太陽電池をその他の物体(家具や装飾物など)に組み込む作品を多く手がけてきたデザイナーの視点によって、日常に美しく溶け込む機能的なプロダクトとなった。

相性のいい分野

建築
クリーンエネルギーを生み出す住宅の設計
災害
避難所となる大型施設における停電時の予備電力
エンターテインメント
会場の電力をすべてステンドグラスがまかなう、全周ガラス張りのイベントドーム

知財情報

主な知財ホルダー:Marjan van Aubel

知財ハンター

宮田 大 Dai Miyata
Creative Director / Konel Inc.

1985年石川県金沢市生まれ。ブランディングから広告、映像、グラフィックデザインのクリエイティブディレクションが得意領域。Konelではプランからデザインまで自身で担当することも多い。アナログとデジタルを共有するプロダクト/テクノロジーや、映像・音楽関係の知財に高い関心を持つ。趣味は音楽制作で、トラックメイキングからラップもたまに行う。


知財ライティング: 佐藤拓海