No.231
2020.12.09
直接触れずにデバイスを操作する技術
エアジェスチャ

概要
「エアジェスチャ」は、タッチパネル等に触れることなく、手をかざして電子機器の操作を行う技術である。これまでの電子機器操作は接触することが前提であったが、この技術を活用すれば、手が汚れている時や画面を注視しにくい時にも直感的に操作が可能となる。もともとは2017年にスマートフォン開発の中で生まれた同知財だが、様々な分野での応用が可能であり、たとえば画面を注視することなく運転姿勢を変えずに操作できることから、カーナビの分野での活用も進む。また近年は物を介した他人との接触を避けるニーズが高まっているため、さらなる応用展開が期待される。
 
    
なぜできるのか?
非接触操作を可能にする技術
赤外線センサやToFセンサなどの近接センサ等から検知されるユーザーのジェスチャーを、デバイスに表示されたキーワードと紐付けて処理することで、非接触での操作を可能にする。
相性のいい産業分野
- 医療・福祉
- 感染症病棟の扉や電子機器類などあらゆるツールに非接触技術が導入された、「間接接触ゼロ病棟」 
- 製造業・メーカー
- 食品や精密機械などの製造工程で、手の接触を介した異物混入が起こらない工場 
- アート・エンターテインメント
- 触れることなく演奏ができ、初心者でもジェスチャ次第でプロさながらの音が奏でられる楽器 
- 押すジェスチャを数値化することで遠隔地の相手と対戦できる「バーチャル手押し相撲」 
 
- メディア・コミュニケーション
- 手足の不自由な障害者が顔を動かすことで意思疎通やデバイス操作を達成するための支援技術 
この知財の情報・出典
- 特許第6078685号ほか 
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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