No. 239 座ったままで“歩ける”モビリティ

UNI-CUB

「UNI-CUB(ユニカブ)」は、座った状態のまま体を傾けるだけで、人の歩行のように自在に動くことができるパーソナルモビリティ。独自のバランス制御技術と全方位駆動車輪機構によって、前後左右や斜めに移動できる。コンパクトな設計で安定性・走破性も高く、屋内のバリアフリー空間に対応した走行が可能。イベント会場や商業施設など、広い場所での移動手段として今後が期待される。

なぜできるのか?

自在に動ける車輪技術

前輪に全方位車輪機構「Honda Omni Traction Drive System」、後輪に旋回するための横方向に駆動するオムニホイールを配置。このレイアウトにより真横や斜めなどさまざまな方向に動くだけでなく、曲がることやその場での旋回といった機敏な動きも実現した。

人との調和性が高いデザイン

両足に収まるコンパクトなサイズ感で、両手が使える状態で自然に走行でき、人が行き交う空間に馴染みやすい。

実証実験による改良

実証実験からデータや利用者の声を収集し、軽量化や使用感向上を図った「UNI-CUB β」も開発され進化を続けている。

相性のいい分野

バリアフリー
足の不自由な人が健常者と同じように働くための支援機器
観光
街中を観光するときの疲れにくいモビリティ
リハビリテーション
歩く感覚を掴めない人が直感的にどう歩くのかを体験
予防医療
立ちっぱなしの作業によって引き起こされる腰痛等の症状を予防する、立ち仕事向けモビリティ
玩具
自転車に乗れない幼児がバランス感覚を鍛えるためのおもちゃ

知財ハンター

出村 光世 Mitsuyo Demura
Producer / Konel Inc.

1985年石川県金沢市生まれ。早稲田大学理工学部経営システム工学科卒。アート/プロダクト/マーケティングなど領域に縛られずにさまざまなプロジェクトを推進。プロトタイピングに特化した「日本橋地下実験場」を拠点に制作活動を行い、国内外のエキシビションにて作品を発表している。自然現象とバイオテクノロジーに高い関心がある。


知財ライティング: 中澤智心