No. 262 次世代農業のためのプラットフォーム

農How

「農How」は、人手が欲しい農家と働きたい個人の双方を繋ぐデイワークマッチングサービス。農業の生産現場において人手不足が深刻な問題となっているが、何をどう作業するのか未経験者には分かりにくく人手が集まりにくいこともしばしばある。「農How」は、武蔵精密工業が製造業で培った生産作業のマニュアル化技術を応用することで、農家が持つノウハウを未経験者にマニュアルとして共有。気軽に働きたい個人を農家に呼び込み、人手不足解消を目指す。今後、人件費負担減や繁忙期の人手不足解消のための新たなプラットフォームとして、全国規模に普及することが期待されている。

農Howの提携システム

「農How」は、武蔵精密工業の社内ベンチャー「株式会社アグリトリオ」が展開するサービス。
東三河地域では、キャベツ、トマト、ミニトマト、菊、ひまわり、ハボタンなど20種類以上の多種多様な作物の動画マニュアルを用意。
植え付け(補植)、葉や果実の間引き(葉かき・摘果)、収穫、出荷前選別作業などで「農How」が利用されている。

なぜできるのか?

作業の徹底マニュアル化でWIN-WINの関係を構築

農家は募集画面に作業マニュアルを掲載することで日・時間単位での仕事依頼を出せる。働き手は農家や作物の好みで仕事を選ぶことができ、作業マニュアルの内容も事前にスマートフォンで確認できる。マニュアルがあるために農家側は新人教育の手間を省け、働き手側は短い空き時間で働ける、という互恵関係が成り立っている。

高いコストパフォーマンス

「農How」は登録も掲載も無料。利用料は雇用した場合だけ発生する。そのためキャンセルが起きにくく、リピーターが増加している。農家登録者数は100人を超え、働き手登録数も公開からわずか1年間で900人を超えた。延べ求人応募数は1100回を突破し、2020年10月時点で月間100回以上のマッチングが成立している。

全国に広がる「アグリトリオ方式」

今後は「農How」のノウハウ・・・・(成功モデル)の普及が見込まれている。アグリトリオ社は2022年3月末までに順次47都道府県全地域でのフランチャイズ展開を目指している。

相性のいい分野

ライフスタイル
知財番号No. 207「Orihime-D」(外出が困難でも働ける分身テレワークロボット)で、自宅から遠隔で農業に参画する「週末リモート農家」
バリアフリー
知財番号No. 185「パワードスーツ」(人間のパワーを引き出す“着る”ロボット)で、力仕事の苦手な人でもノウハウさえ分かれば農業体験できる「バリアフリー農業」

知財情報

主な知財ホルダー: 株式会社アグリトリオ

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

小髙 充弘 Mitsuhiro Odaka
Media Artist / Konel Inc.

1991年生、神戸出身。学士(医学,理学)。広義の「感染」に関するメディアアート制作を行う。病原体、行動、モラル等が、複雑に跨ぎ合うつながり構造の上を拡散・極性化する現象に関心がある。その関心の下で、データによる予測可能性を超えた逸脱的な意味付けの内部に人間が人間たる規定要因を探したり、疎外された逸脱主体と他との交流の回復がありうるのか探ったりしている。