No. 286 身の回りにある音で曲が作れるマイクロ・サンプラー

PO-33 K.O!(ノックアウト!)

PO-33 K.O!(ノックアウト!)とは、ポケットサイズでありながらサンプリングと演奏が楽しめるマイクロ・サンプラー。内蔵されたマイクやライン入力から、色々な音を気軽にサンプリングし、それらの音を使って自由度の高い演奏を楽しむことができる。従来、サンプラーやビートメーカーは卓上サイズのものであったり、外部機器と連携させて使用するものが一般的であった。一方、「PO-33 K.O!」は電卓ほどの大きさでありながら、サンプリングからスライス(音を分解すること)や打ち込み(演奏データによる楽曲作り)、再生までを本体のみで行うことができる。そのため、本格的な楽曲制作だけでなく、散歩しながらのサンプリングや、身の回りにある音から曲を作る子どもの知育玩具といったさまざまな用途が期待できる。

Falcon-106 music Channelより。
小型でありながら本格的な楽曲作成を楽しむことができる。

なぜできるのか?

簡単なサンプリング操作

PO-33 K.O!の右上に設置された小さな内蔵マイクを録りたい音源に向け、ボタンを操作するだけで簡単にサンプリングが実行される。ボタンを離せばサンプリングされた音は自動的にスライスされるので、身近にある音から気軽に打ち込み素材を作ることができる。

機能が集約された2つのノブ

右上に搭載された2つのノブを操作するだけで、サンプルのスライス箇所や、ボリューム・バランス、エフェクトのかかり具合などさまざまな項目を調整することができる。機能を集約させることで、コンパクトでありながら他と比べて機能性に劣らないサンプラーを実現した。

用途に合わせたエフェクト機能

音を加工するためのエフェクト機能を、楽曲作成時に記録することも、完成した楽曲に合わせてリアルタイムでかけていくことも可能。そのため、じっくり曲を作ったり演奏しながら曲をアレンジしたりといったさまざまな楽しみ方ができる。

低コストでの生産

本体は基盤がむき出しになった無骨なデザインであり、サイズもコンパクトであるため低コストで生産が可能。そのため「PO-33 K.O!」はサンプラーの一般的な相場よりもかなり安価なおよそ1万円で購入することができる。

相性のいい分野

ライフスタイル
自らの生活音を元にしたアンビエントなBGMを自動で生成
玩具
子供が自分で作った曲で楽しめるリズムゲーム
音楽
リアルタイムで観客の声をサンプリングして演奏に取り入れる即興ライブ
コミュニケーション
家族の声を気軽にパッケージしビートメイクする「ファミリープレイリスト」

知財情報

主な知財ホルダー:teenage engineering

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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知財ハンター

出村 光世 Mitsuyo Demura
Producer / Konel Inc.

1985年石川県金沢市生まれ。早稲田大学理工学部経営システム工学科卒。アート/プロダクト/マーケティングなど領域に縛られずにさまざまなプロジェクトを推進。プロトタイピングに特化した「日本橋地下実験場」を拠点に制作活動を行い、国内外のエキシビションにて作品を発表している。自然現象とバイオテクノロジーに高い関心がある。


知財ライティング: 佐藤拓海