No. 302 合成繊維の新たな可能性を見つけるプロジェクト

KAJIF(カジフ)

KAJIF(カジフ)は、北陸地方を中心に、合成繊維の新しい価値と可能性について研究・開発をおこなうプロジェクト。糸の開発から織り・編み、染色、加工の選定までをすべて企画・設計し、“軽いのに暖かい”、“強いのに滑らか”といった特徴を持つ布製品の製造をおこなっている。従来、合成繊維はメンテナンス性や耐久性の高さなどから、スポーツやアウトドアなど特に機能性を求められる分野をメインに開発・製造されてきた。一方、KAJIFは強いハリとコシを持たせた生地や、カットしてもほつれない特殊な生地など、利用シーンを限定しない繊維の開発をおこなっており、合成繊維の新たな活用の可能性を提示している。

実現プロジェクト

K-3B(ケースリービー)

K-3B(ケースリービー)は、「超合理的ビジネスユニフォーム」をコンセプトに、用途や天候に合わせて誰でも簡単にすばやくセットアップが組める、組み合わせ自由なアイテムを展開するブランド。KAJIF(カジフ)から生まれた最新の合成繊維素材を使用することで、シンプルな構造でありながらも、動きやすく快適なストレッチ性や雨にも強い撥水性など、現代のビジネスマンに求められる機能を搭載している。

2021年3月から8月末までの間、表参道ヒルズにて期間限定のポップアップショップが出店中。店内では、 40型以上のK-3Bのすべての商品を展開している(完全アポイント制)。


なぜできるのか?

すべての工程を一貫して製造

計するMADE IN JAPANの製造工程で、独自性の高い製品が生まれる。

産地と連携した技術開発

開発拠点である石川県は、古くから養蚕業と絹織物の一大産地として発展し、ナイロンやポリエステルといった合成繊維の製造もおこなうようになった場所である。そうした歴史を持つ産地と連携していくことで、スムーズな技術開発を可能にしている。

合成繊維の生産に適した自然環境

北陸地方は、日本海に面するため降水量が多く、一年を通して湿潤な気候である。そのため、温度と湿度の管理がとても重要とされる合成繊維の生産がしやすい。

相性のいい分野

資源・マテリアル
軽くソフトな触り心地で、防風・防水・保温性能を備えた服の生地
アート・エンターテインメント
さまざまな質感と特性の布を掛け合わせたファッションやインスタレーション
製造業・メーカー
切り口がほつれない生地で製作された自分で好きな部位をカットできる服
教育・人材
丈夫で機能性が高く、ファッショナブルな制服の素材

知財情報

主な知財ホルダー: KAJIF

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

荒井 亮 Ryo Arai
編集長 / 知財図鑑

1977年東京都荒川区生まれ。立教大学社会学部産業関係学科卒。クリエイティブ会社にてライブ配信事業のプロデューサーとして番組の企画制作、各種アライアンスやチームビルディングを担当。その後、Konelに所属し「日本橋地下実験場」を中心としたプロジェクトに関わる。聴覚を拡張するプロダクト『PlayEar』の開発や、インターネット世代のポップカルチャー、メディアアート、ペットテック領域に関心がある。


知財ライティング: 佐藤拓海