大阪・関西万博の大屋根リングを未来へ保存、継承するデジタルアーカイブプロジェクト
Record-RING(レコード・リング)

概要
「Record-RING(レコード・リング)」とは、2025年大阪・関西万博の大屋根リングを文化的・建築的価値を未来へと保存、継承するためのデジタルアーカイブプロジェクト。このプロジェクトは、東畑・梓設計共同企業体および株式会社梓総合研究所によるもので、会期終了直後に実施した空撮による3Dスキャニングデータを基に、デジタル空間上へリングの姿を「ありのまま」に再現し、世界中の誰もがいつでもアクセスできる特設Webサイトにて無償公開する。



なぜできるのか?
大屋根リングをデジタル空間に保存し、未来へ継承する
大屋根リングは、2025年大阪・関西万博の会場全体計画の理念「多様でありながら、ひとつ」を表現した世界最大の木造建築物。184日間にわたり世界中の人びとが繋がり、空に開かれた場を共有し続けた。万博閉幕以降も、多くの人々によって大屋根リングに関する発信や議論が続けられてきた。このプロジェクトは、従来の図面や写真による二次元的な記録にとどまらず、その場に流れていた空気感や光の移ろいといった「リングの文化的価値」をそのままの状態でデジタル空間に保存し、世界中の誰もがいつでもアクセスできる状態で公開し、未来へと保存、継承する。
「記録の継承(Record)」と「記憶の再生(Player)」の想いが込められたプロジェクト名
プロジェクト名である「Record-RING(レコード・リング)」には「記録の継承・Record」と「記憶の再生・Player」という二つの想いが込められている。「記録の継承・Record」は、184日間にわたり世界中の人びとが繋がり、空に開かれた場を共有し続けた大屋根リングの記録をデジタル空間上に刻み、未来へと伝える。「記憶の再生・Player」は、リングをレコード盤に見たて、デジタル空間上で再生することでいつまでも記憶に残る、鮮やかな空間体験を届ける。
最新技術3D Gaussian Splatting(3DGS)を用いて再構築された大屋根リングを特設サイトで公開し、3D空間上でリングの上を飛び回るような疑似体験を提供
「その場に流れていた空気感」をありのままに遺すため、最新技術「3D Gaussian Splatting(3DGS)」を用いて、デジタル空間上にもうひとつの大屋根リングを再構築した。「3D Gaussian Splatting(3DGS)」は、従来の3Dメッシュモデルでは表現が困難だった、微細な光の反射や、その場の「空気感」「質感」までもリアルに再現することができる。会期終了直後に実施した空撮による3Dスキャニングデータをベースに、竣工写真や設計意図を組み合わせた3Dデジタルアーカイブを構築している。プロジェクト特設サイトにて広く無償で一般公開し、3D空間上でリングの上を飛び回るような疑似体験ができる場を提供。また、リングの成り立ちや設計コンセプトを伝えるコンテンツとしての機能も兼ね備えている。
個々のパビリオンの記録公開を受け入れるプラットフォームとしての役割やデジタルアーカイブ構築の支援の展開に期待
このプロジェクトは、建築文化の継承という公益的な視点をベースに置きながら、自主プロジェクトとして立上げ、Webサイトでの無償公開に向けて開発を進めてきた。将来的には、この趣旨を支持してくれる建築関係者・企業との連携を図り、個々のパビリオンの記録公開を受け入れるプラットフォームとしての役割を果たすことや、公的機関によるデジタルアーカイブ構築の支援などにも繋げていければと考えている。
相性のいい産業分野
- 旅行・観光
観光地をデジタル空間で再現したバーチャル観光への活用
- 生活・文化
文化や歴史の継承への活用
- アート・エンターテインメント
実際の建築や空間を3Dで再現した没入型コンテンツへの活用
- 住宅・不動産・建築
建築物の3Dデジタルアーカイブや設計・完成イメージの可視化への活用
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。 詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。 Top Image : © 東畑・梓設計 共同企業体/株式会社 梓総合研究所
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