特許技術を活用した、通気するキッチン用ゴミ箱
SKETTO(スケット)

概要
「SKETTO(スケット)」とは、通気型のキッチン用ゴミ箱。製品名は、家事の助っ人となるようにという思いから「SKETTO(助っ人=スケット)」と名付けられた。「臭いを防ぐなら密閉」という常識を見直し、あえて空気を通すことで、生ゴミ臭の原因「嫌気性微生物の活性化」を根本から抑える構造が一番の特徴。ゴミ箱を開けた瞬間の「あのモワッと臭」を根本から解決し、電気も消臭剤も不要で、家計にも環境にもやさしい設計となっている。開発は、YouTube「コスパ研究室」を運営するケチエ氏が担当。開発費約1,000万円を投じ、元無印良品デザイナー關 博旨氏、新潟県の金属加工メーカーとともに開発した。2026ウーマンズビジネスグランプリでは史上初の4つの賞も受賞。2026年7月より、応援購入サービスMakuakeにて先行販売を開始している。





なぜできるのか?
「TokyoものづくりMovement 2025」に採択されたCO2削減につながるゴミ箱
ゴミ削減は全国的な課題だが、東京都の最終処分場は、あと50年で満杯になってしまうと言われている。開発されたゴミ箱は、「生ゴミの水分を効果的に蒸発」、「一つのゴミ箱で分別が可能」という二つの特徴により、ゴミ削減を無理なく後押しする。また、生ゴミの水分が減ることで、焼却炉の負担も軽くなり、CO2削減につながるとされている。共働きが主流の今、家事をラクにするという社会的意義だけでなく、環境面での効果も評価され、東京都産業技術研究センターが主催する「TokyoものづくりMovement 2025」に採択。1000万円の資金サポートを受け、構想から3年を経て製品化された。
密閉しない構造で、生ゴミのニオイを抑制
生ゴミ臭の発生の原因は「嫌気性微生物の活性化」。酸素が少ない状況下になると嫌気性微生物(バクテリア)による発酵(腐敗)が進み生ゴミの成分が分解され、においの素となる有機酸や硫化水素が生じる。「酸素が少ないこと」は嫌気性微生物が好きな環境の大きな一つであり、「密閉」は逆効果となる。そして、プラスチックはニオイを吸着するため、どんどんニオイは取れなくなってしまう。今回開発されたゴミ箱は、計算された通気構造により(特許出願中)、水分の蒸発が起こり、庫内に自然換気が発生するため、熱がこもらない。さらに熱伝導率が高いことから庫内の温度が下がる。あえて空気を通すことで、生ゴミ臭の発生の原因を根本から抑えることができる。生ゴミの腐敗を抑え、コバエの発生抑制も期待でき、ニオイの吸着を抑える設計。通常のゴミ箱(フタ付きの某有名メーカープラスチック製)と比較した試験を実施したところ、臭いの元を作る可能性がある嫌気性細菌の数を通常のゴミ箱より大幅に下げることができた。
特許を取得した換気構造
通気するだけでなく、開口面積差、高低差を応用した構造により(特許取得済)、自然換気のみで、温度の上昇も防ぐ。ゴミ箱上部のフタの穴からは熱と水分が逃げ、ゴミは常に新鮮な空気に触れることができる。ゴミ箱の底には、取り外し可能なステンレス製すのこで空気の通り道を確保している。また、一般的なステンレス製ゴミ箱でも部品は樹脂であることが多いが、部品までできる限り金属製にしており、ニオイの吸着を最大限に抑えることを目指した。試作は50回を超え、フックだけで11回の試作を実施。におい対策だけでなく、自治体によってゴミ分別の方針が異なる中、ゴミの分別が増えても、柔軟に対応できるよう細部に工夫されている。さらに、継続的な負担のないよう、あらゆるビニールのリユースができるようになっている。(フック意匠登録申請中)
YouTube「コスパ研究室」を運営するケチエ氏、無印良品のプロダクトを手がけた關博旨氏、足立製作所による製品
YouTube「コスパ研究室」を運営するケチエ氏によって開発された。デザインは無印良品のプロダクトを手がけていた關博旨氏が担当。使い勝手も細かいところまで研究を重ね、どんな家庭にも自然になじみ、空間にとけこむ美しさを目指した。製造は、新潟の工房によるもの。燕三条のとなりにある足立製作所で細かなところまで丁寧に作り上げ、「日本の道具のやさしさ」を感じられる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
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