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2022.11.01
知財ニュース
WOTA株式会社、全生活排水を再生循環する『オフグリッド居住モジュール』を 「CEATEC2022」に展示
水道を使わない手洗いスタンド「WOSH」を開発するWOTA株式会社(ウォータ)は、2022年10月18日〜4日間に渡り開催されたIT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC2022」にて、WOTAの全生活排水を再生循環するシステムを導入した「オフグリッド居住モジュール」を展示した。
「CEATEC 2022」とは、アジア最大級の規模を誇るIT技術とエレクトロニクスの国際展示会。経済発展と社会課題の解決を両立する「Society 5.0」の実現を目指し、あらゆる産業・業種の人と技術・情報が集い、「共創」によって未来を描くことを開催趣旨とした展示会だ。本年度はコロナ禍を経て3年ぶりにリアルの展示会が開催された。
■「オフグリッド居住モジュール」について
「オフグリッド居住モジュール」とは、「誰でも、どこでも、自由に暮らす。」をコンセプトとした、さまざまな境界線に隔てられることなく、自然や愛着のある地域とつながりながら暮らしていくための居住モジュール。
北良株式会社が開発したオフグリッド居住モジュール「WHOLE EARTH CUBE」には、MUSVI株式会社のテレプレゼンスシステムの「窓」と、WOTAの「小規模分散型水循環システム」が搭載されている。
■全生活排水の再生循環システムについて
WOTAの全生活排水を再生循環させる仕組みは、排水を欠かさず回収し、膜処理・生物処理・殺菌処理等により再生することで、生活排水を安全に循環利用することをことを可能にしたシステムのこと。
独自開発の「水処理自律制御システム」を用い、生活排水の変動に対し水処理を柔軟に制御することによって、大規模処理場レベルの高度管理を実現し、WHO基準の細菌・ウイルス除去率での水安全を維持した上で、さまざまな生活排水の再生に対応している(※同社実験環境下での評価)。
10月19日には、「CEATEC2022」内トークステージTrend/Futureにて、北良株式会社代表取締役 笠井 健氏、MUSVI株式会社代表取締役 阪井 祐介氏、WOTA株式会社 代表取締役 前田 瑶介氏の3名によるパネルディスカッションが行われた。
「持続可能な分散型インフラによる社会変革と未来」と題し、既存のインフラが抱える維持コスト、莫大な修繕作業、柔軟さに欠ける都市計画などの課題を持続可能な小規模分散型インフラの実現により、どのように解決していくか、またSociety 5.0を体現する地域やインフラに縛られない新たな暮らしについて議論が交わされた。
Top Image : ©︎ WOTA 株式会社