No.835
2024.03.16
“役割の逆転“によって遊びを拡張する全く新しいけん玉
リバースけん玉
概要
「リバースけん玉」とは、けん玉遊びを拡張する全く新しいけん玉。けん玉の「球と皿」「剣と穴」それぞれの役割を反転させた「役割の逆転」によって、既存の遊びを拡張しながら新しい楽しみ方とコミュニケーションを生み出す。なお、本知財は、デザインコンペ「TOKYO MIDTOWN AWARD 2023」にて優秀賞を受賞。シンプルな「役割の逆転」の体験を通して、身の回りの既存の役割に目を向け、それらのつながりを再考するきっかけを生み出すことが評価されている。
引用元: https://youtu.be/Oht5or3Kp68?si=pEIz2CfpCLx7T0gV
引用元: https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2023/design.html
なにがすごいのか?
歴史のある、時代によらない普遍的な「けん玉」に意外性や新しい発見を持ち込む着眼点
当たり前と思われる事柄を、見慣れない未知のものに変える「役割の逆転」の発想
意味や言葉を解さずとも即興的にゲーム性が伝わるフォルム
なぜ生まれたのか?
「リバースけん玉」を考案したクリエイターユニット「AAAQ」の都 淳朗氏、太田 壮氏は、デザインコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2023」への応募に先がけ、歴史のあるけん玉に着目。16世紀にフランスで発祥し、けん玉のルーツと言われている遊び道具「ビルボケ(bilboquet)」の、日本に伝わり形が変化していったシンプルでユニークな形を深く観察し、「球と皿」「剣と穴」それぞれの役割を入れ替えた「リバースけん玉」の開発に至った。
なぜできるのか?
「役割の逆転」で生まれる新しい楽しみ方
「リバースけん玉」は、従来のけん玉の「球と皿」「剣と穴」それぞれの凸凹の形状が入れ替わっているシンプルな構造ながら、技の難易度が全く変わり、新しい技を生み出す。既存の遊びを拡張しながら新しい楽しみ方を生み出している。
一目見ただけでゲーム性のわかるシンプルなデザイン
普遍的なけん玉のフォルムを損なわずに、言葉を解さずにゲーム性が即興的に伝わるシンプルなデザイン。
凸凹の部位を交換したことによる違和感と、興味をそそる異化効果
従来のけん玉の姿のフォルムを保ちつつ、けん玉の槍と球の形式を反転させることで異化効果(当たり前と思われる事柄を、見慣れない未知のものに変える趣向)を生み出している。違う遊びをしているような違和感や、新鮮な驚きをもたらす。