No.1080
2025.11.06
テキストや画像から動画を生成できるiOSアプリ
Sora(ソラ)/Sora 2(ソラ ツー)

概要
SNSアプリ「Sora」とは、OpenAIが開発した生成AI「Sora 2」を活用したiOS向けのソーシャルアプリ。友人との利用を想定して設計されており、生成した動画をフィードで閲覧したり、他ユーザーの生成したコンテンツをリミックスして楽しむことができる。AI動画の生成は、テキストによるプロンプト入力や画像アップロードから開始でき、映画風やリアルな質感など多様なスタイルで、これまでにない高精度な動画を制作可能。アプリ内のCameo機能では、自分や友人の姿をAI動画内に登場させることもできる。
なぜできるのか?
動画生成AIモデル「Sora 2」を搭載
Sora 2は、従来の動画生成モデルでは再現が難しかった複雑な動作や物理表現にも対応できる高度な生成AI。たとえば、体操演技や、浮力と剛性の力学を正確に再現したパドルボードでのジャンプ、動いている人物にしがみつく動物といった相互作用など、複雑な動きや環境を含むシーンの生成が可能とされている。従来モデルと比べて物理的な一貫性や現実感が高まり、より直感的な操作も実現。複数シーンをまたいだ生成やシーン内の状況維持にも対応し、音声・効果音・環境音の生成機能も備える。
現実世界の要素を使った動画の生成
現実世界の人物や物体をベースとした動画生成も一部で可能。たとえば、実在の人物が映る動画や画像を取り込むと、その容姿や声を再現し、Soraが生成する仮想環境内に自然に配置することができる。この機能は高い表現力を持ち、さまざまな用途への応用が期待されている。
自分や友人を登場させるCameo機能を搭載
自分と友人をAI動画に登場させることができるCameo機能を搭載。自分が登場する動画は、他のユーザーが作成した下書きも含め、いつでも閲覧可能。利用はユーザー自身で管理でき、Cameoの利用許可の設定、アクセス権の取り消し、動画の削除も行える。短い動画と音声を記録して本人確認を行えば、自身の姿をAI動画のシーンに追加できる。
創作のひらめきや友人との利用を想定した設計
デフォルトでは、ユーザーがフォローしている相手や関心のあるテーマに基づくコンテンツが中心に表示され、モデルが創作のひらめきにつながると判断した動画が優先的に提示される。フィードの滞在時間を最大化するようなアルゴリズム最適化は行わず、「創造」を促進する設計方針が採用されている。表示内容を調整するためのツールやオプションもユーザーに提供されている。
相性のいい産業分野
- メディア・コミュニケーション
友人との共同コンテンツの作成、共有でコミュニケーションを促進
- アート・エンターテインメント
コンテンツの配信やイベント開催などへの展開
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © OpenAI
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