No.997

2024.12.12

糖尿病患者を下肢切断リスクから救うフットチェックアプリ

Steplife(ステップライフ)

thumbnail 528ac9a0-ca55-11ee-b161-7f36ab6ea0e1

概要

「Steplife(ステップライフ)」とは、糖尿病患者の下肢切断を防止する世界初のクラウド型フットチェックアプリ。患者自身に日々の足の記録を促すことで、糖尿病の重症化に伴う足の病変の早期発見を実現する。従来、糖尿病の足病管理は、手書きのフットチェック用紙を使用した自己管理が主流で、受診の判断も患者自身の感覚にゆだねられていた。一方、「Steplife」では、患者自身が撮影した足の写真を共有することで、患者と医療機関とのスムーズな連携を実現。主体的な健康管理の習慣化と、医療DXによる業務効率化を両立させるアプリとして期待される。

135007-5-adf401677b96f8b8da809abc84dbd911-740x420

なぜ生まれたのか?

株式会社セカンドハート代表取締役CEOの石田幸広氏は、2004年の大学卒業後に医療機関で働き始め、2019年に医療機器のコンサルティングを行う石田プロダクツ合同会社を設立。その後、2021年に株式会社木幡計器製作所取締役に就任した。

そんな中石田氏は、工場見学の際にASEAN研究者から、糖尿病患者の下肢切断がアジア諸国で問題になっていることを聞き、糖尿病の重症化予防にフォーカスした事業の展開を決定。2023年に石田プロダクツ合同会社を株式会社セカンドハートに組織変更し、「Steplife」をリリースした。

なぜできるのか?

患者ケアの強化

患者から送付されたデータには、自覚・他覚所見の入力が可能。患者に寄り添ったケアが可能となり、早期発見や適切な治療につながる。

情報の組織内共有の促進

患者の記録は複数の医療機関で共有が可能。患者と各医療機関の連携を強化できる。

データ管理の効率化

フットチェックデータは、PDF化して電子カルテに添付可能。これにより、データ管理の効率化が図れる。

相性のいい産業分野

生活・文化

「Steplife」による糖尿病患者のウェルビーイング向上

医療・福祉

「Steplife」の活用による糖尿病患者の受診機会削減

IT・通信

「Steplife」による患者家族間での写真の共有

製造業・メーカー

「Steplife」と連携し、健康管理をサポートするスマートウォッチ

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

Top Image : © 株式会社 セカンドハート