No.574
2024.02.06
非接触かつカメラを使わずに異常を検知する見守りシステム
UWB方式見守りセンサー
概要
「UWB方式見守りセンサー」とは、非接触かつカメラを使わない、電波によるセンシング技術を利用した高機能見守りシステム。見守り対象者からの反射電波を解析することにより、対象者の位置、姿勢、呼吸、動きの強さを検知する。これらの情報をAIや機械学習などを用いた独自のアルゴリズムで分析し、高い精度で対象者の転倒や浴室における水没などの異常状態を判別することが可能となる。センサー1台で壁やドア越しに約40㎡の見守りが可能であり、福祉等での活用が期待されている。
なにがすごいのか?
壁やドア越しにセンサー1台で複数の部屋にまたがった検知が可能
カメラを利用しないことによるプライバシーの保護
夜間・煙・蒸気の中でも検知可能
なぜできるのか?
異常状態をリアルタイム検知
高精度のセンシング技術により、人の位置・姿勢・動きの強さをリアルタイムに検知し、転倒や水没などの異常状態を独自のアルゴリズムで判別しアラートを出すことが可能。
ドア越しでも検知可能
1台のセンサーで壁やドア越しに約40㎡の検知が可能で、家の中における見守り対象者の活動状況・生活パターン・歩行プロファイルのデータを収集・分析が可能。
プライバシーを保護した見守り
カメラを使用しないためプライバシーを侵害することなく、浴室内の見守りシステムとして利用が可能。浴槽の湯面やシャワー水流の影響を独自のアルゴリズムで処理をすることで、浴室内での転倒や水没などの異常状態の検知ができる。
UWB電波を使った検知方式
UWB(Ultra Wide Band)電波を対象環境に送信し、見守り対象者から反射された信号を受信、アルゴリズム処理することで、対象者の状態(位置、姿勢、動きの強さ、および呼吸)を判別し、多様な項目の検出を可能にしています。
相性のいい産業分野
- 医療・福祉
老人ホームや介護施設での事故予防、認知症患者の行動パターン分析
- IT・通信
スマートホームデバイスと組み合わせ、照明や温度調節を最適化し、居住者の快適性と安全性を向上
- アート・エンターテインメント
プライベートサウナでの異常検知や利用者の位置情報の収集
- メディア・コミュニケーション
離れているペットの状態を検知、遠隔地からの見守り
- 生活・文化
睡眠状態のモニタリングに活用して生活習慣を改善
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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