No.421
Tech Direction Awards受賞作品
2024.09.05
スマートフォンで誰でもアニメや漫画がつくれるサービス
World Maker(ワールドメーカー)
概要
「World Maker(ワールドメーカー)」とは、絵が描けなくても、考えたストーリーを映像コンテや漫画ネーム形式でビジュアル化できるアプリサービス。アイデアがひらめいたら、600万種類以上あるパーツから自由に組み合わせ、セリフやあらすじを入力するだけで自動でコマ割りができ、キャラクターや背景などの素材を配置することでネーム(漫画の設計図)が完成する。漫画創作は、文章や絵などと異なりアイディア・物語のビジュアル化に難しさがあり、それが創作機会を減らしているという側面があったが、World Makerはそのハードルを下げることができる。将来的には、映画やアニメなどのビジュアライズを広くサポートするサービスに発展すると期待される。
なぜできるのか?
脚本を自動でコマ割り化
World Makerは、作者が文章で入力したアイディア・物語で漫画のベースとなる脚本を作成し、その脚本に沿って、自動で漫画のコマ割り(ワク線で区切られた絵の配置)を行う。コマ割りのテンプレート種類は複数あり、自分の考えた脚本に合わせて選択が可能。自動でコマ割りされた後も見直しができるため、物語のイメージに合わせた見せ方の検討を行うことができる。
約60万点の漫画素材
創作に使用可能な素材として約60万点を提供。背景やキャラクターの顔・髪型・ポーズ、アイテム、マンガ記号、オノマトぺ、無料素材サイト「いらすとや」から提供された漫画用の白黒素材など、多様な素材の使用が可能となっている。World Makerで提供されている素材以外にも、スマホ内にある写真や、手書きのイラストなどもアップロードすれば使用できる。
スマートフォン操作に最適なUI
スマートフォン操作で簡単に漫画が作れるUI(ユーザーインターフェース:サービスの見た目や使いやすさ)にするため、脚本作成から公開までを4ステップとし、下側に操作パネルを配置して直感的に操作できるよう設計。コマ割りや素材の配置・見直し・削除などが直感的に行えるため、自分の脚本イメージに合わせて簡単にブラッシュアップすることができる。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
漫画のネームや映画のコンテなどのビジュアライズをサポート
- AI
作者の行動分析からコマ割り・イラストをレコメンドしてオリジナル漫画を制作
- 教育・人材
子どもが興味を持ちにくいが重要な交通教室や道徳などの学習教材への活用
- 製造業・メーカー
工場の作業工程をビジュアライズして理解しやすいマニュアルを作成