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2021.11.05
知財ニュース
株式会社ハシラスの「めちゃバース」を国内最大級のXRカンファレンス「XR Kaigi 2021」が採用
株式会社ハシラスが手がけるメタバース技術の「めちゃバース」が、国内最大級のVR/AR/MRカンファレンスである「XR Kaigi 2021」に採用された。
めちゃバースは、事前のユーザー登録やアプリインストールが不要で、Webブラウザで簡単にアクセスでき、1,000人規模の人数が同時参加できるメタバース技術。VRアトラクションやコンテンツの企画・開発・制作などを行っているハシラスが、2021年8月に開発した。
XR Kaigiは、VR/AR/MR関連事業を行う株式会社Moguraの主催するカンファレンスで、2019年より開始され2021年で3回目となる。
XR Kaigi 2021は、オンラインで実施する「XR Kaigi Online」とリアル会場で実施する「XR Matsuri」の2部構成で開催される。オンラインでは、XRのビジョンや先端技術に関する基調講演・セッションや、出展企業との交流や名刺交換等が可能なバーチャル会場の設置などを予定。リアル会場では、最新技術を用いたハードウェア・コンテンツの展示や体験会などを行う予定だ。
めちゃバースが採用されたのは、XR Kaigi Onlineのバーチャル会場「バーチャルホール」で、現実の展示会場を模したバーチャル空間を提供する。バーチャルホールには、出展企業のブースを設置。参加者はWebブラウザーからバーチャルホールに入室し、現実の展示会同様にブース展示を見て回ることができる。商談を希望する際は、ブースから各社との商談に直接遷移することも可能だ。
これまでも様々なバーチャル展示会は行われてきたが、従来技術では会場1つあたりのキャパシティが小さく、その容量は概ね数十人、多くて数百人程度だった。めちゃバースでは、1,000人超の参加者(アバター)を1つの会場に収容可能で、その様子を視認できる。そのためバーチャル会場でありがちな、展示は充実しているが参加者が少なく閑散として見えることがなく、展示会ならではの「人でごった返し、熱気が溢れる」空気感が再現できる。
完全オンラインで行われた2020年のXR Kaigiは、52講演や20のバーチャル空間での展示などを実施。参加登録した一般参加者は1,270人で、出展スタッフや登壇者を合わせると総動員数は約1,560人。総動員数は前年比140%となり、オフラインで行われた1回目(2019年)より規模が拡大したという。
XR技術が身近に活用されつつある2021年のXR Kaigiは、さらに動員数の増加が見込まれる。めちゃバースはそれを収容し、展示会ならではの熱を味わえるバーチャル空間を提供することで認知され、活用の幅を拡げていくと期待される。
Top Image : © 株式会社 ハシラス