OpenAIは4月29日、イギリスの経済誌「Financial Times」と、ジャーナリズムコンテンツの使用に関して新たな提携を発表した。この提携は、ChatGPTが提供する回答にジャーナリズムコンテンツを含めることを目的としており、Financial Timesの記事が、ChatGPT内で直接引用や要約され、リンクと共に提供されることになる。

今回の提携により、OpenAIは、パートナーシップを通じて、提供する情報の信頼性と有用性を高めることでユーザーが質の高いジャーナリズムにアクセスできるようにし、同時にAIモデルのトレーニングにおける倫理的な問題への対応も図っている。

Financial TimesのコンテンツがどのようにAIモデルに利用されるのか、その全容は明らかにされていないが、Financial Timesの公式声明では、ジャーナリズムを取り入れることで、OpenAI モデルの「有用性」を向上させる手助けをすると記している。OpenAIのCOOであるBrad Lightcap氏は、「このパートナーシップがメディア業界に新たな力をもたらし、数百万人のユーザーに対してリアルタイムでのジャーナリズム体験を提供することを目指す」と述べた。

Financial TimesのCEOであるJohn Riddingは、この提携が読者に対して新たな価値を提供し、技術の変革に伴う進歩と課題に対応することを主張した。彼は、「高品質なジャーナリズムの表現がこれからも重要であり、ブランドとコンテンツを保護しながら、新しい製品が形成される過程でその質を維持することが不可欠である」と述べている。

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