チャット形式で自然な会話が可能

ChatGPTは、アカウントを作成してチャットボットのテキスト入力用スペースに質問を投げかけるだけでテキストで回答を返してくれる。日常会話から疑問への回答、プログラミング、文章の添削、オリジナルのエッセイや小説など、クリエイティブな領域に至るまでチャットで返答することが可能。ChatGPTは多言語に対応しており、日本語で入力すれば、日本語で応答してくれる。

文脈を理解したテキスト生成

ChatGPTは、入力されたテキストの文脈や入力者の感情を理解して、口語体で自然なテキストを生成することができる。過去の会話履歴や入力者からのチャット上でのコメントフィードバックに応答する形で、柔軟に回答のスタイルを調整する。

ニューラルネットワークによる関係性理解

ChatGPTは、2017年にGoogleが発表した「Transformer」という大規模言語モデルをベースにしている。従来の言語モデルと異なる並列処理ができるアーキテクチャとなっており、文章を一度に処理し単語間の関係性を理解する。連続するデータの関係を追跡することで、離れた場所にある単語の関係性を理解できるようになった。

「監督学習」と「強化学習」

OpenAIのGPT-3.5の大規模な言語モデルの上に構築されており、会話に特化させるために監督学習と強化学習という二つの手法を使って微調整している。監督学習では人間との会話データを使って正しい応答を学習、強化学習では会話の質や流暢さを評価する指標を使ってAIが自ら試行錯誤しながら学習する。

次世代大規模言語モデル｢GPT-4｣

有料版の｢ChatGPT Plus｣では2023年3月14日（米国時間）から｢GPT-4｣が利用できるようになった。GPT-4は画像とテキストの入力を受け取り、テキストを出力する大型マルチモーダルモデルであり、より高度な推論や複雑な指示の処理能力が可能となった。