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2023.10.03
知財ニュース
米著作権当局、AIで生成された「名画」の著作権要求を却下─「人間の著作物ではない」と判断
米著作権局審査委員会は現地時間2023年9月5日、生成AIで生成された画像の著作権の要求を却下した。
今回問題となった画像は、ボードゲーム会社「Incarnate Games」のCEOジェイソン・M・アレン氏による「Theatre D'opera Spatial」。「Midjourney」で生成されたこの画像は、2022年8月にコロラド州で開催されたファインアートコンペティションで優勝したことで話題となった。
同氏が同年9月、著作権の申請をすると、同局は画像を作成する際の生成AIの役割についての説明を要求。同氏は「Midjourney」にプロンプト(命令文)を少なくとも624回入力し、「Adobe Photoshop」で修正も加えたと報告した。
これに対し、同局は「Midjourney」が生成した部分の放棄を求めたがアレン氏は拒否。その結果、本作品はAIの生成物であり、人間の著作物ではないと判断され、申請が却下されたという。
なお、本件を報じたロイターによると、同氏は同局の決定は予想通りだったが、最終的には我々が勝つと確信していると語ったという。
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