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2024.01.23
知財ニュース
能登の被災した障がい者らに必要なものを必要なだけ支援するプラットフォーム「届け.jp」が開設
一般社団法人障害攻略課は、一般社団法人Smart Supply Vision(スマートサプライ)と連携し、令和6年能登半島地震により被災した障害のある人々に向けて、当事者が必要としている支援物資を届けるためのプラットフォーム「届け.jp」を開設した。
障がい者や高齢者が本当に必要としている支援物資を過不足なく、そして必要数届けるためのプラットフォームで、石川県内の情報集約は、特定非営利活動法人石川バリアフリーツアーセンターが担う。
「届け.jp」では、被災地別の支援物資状況がリアルタイムで分かり、実際に物資が届いた支援物資数を可視化。その充足・不足を可視化して、支援物資のミスマッチがを防止し、障害のある人にとって生活に必要なものを知る機会を提供する。
取り組みには、東日本大震災の際の苦い経験が生かされている。
当時、被害状況が各地で異なる中、各避難所に全国各地から一般的な支援物資が届き始めても、障がい者や高齢者が本当に必要な携帯筆談機、補聴器の電池、床ずれ防止シーツ、排尿排泄を管理する衛生用品などの物資が届かず、一律の支援では救えない人々がいたり、支援が後回しになる障がい者・高齢者らがいた背景がある。
そこで同団体では、一律の支援ではいつも後回しになる災害弱者(障がい者・高齢者など)をサポートすべく、今回の取り組みを実施。
連携するスマートサプライは、東日本大震災をきっかけに誕生した災害時の物資支援の仕組み。「必要なひとに、必要な支援を、必要な分だけ」支援することをコンセプトに誕生した。
今後も「届け.jp」はスマートサプライと連携しながら、無駄のない、的確な支援を行っていくとのこと。
Top Image : © 一般社団法人 障害攻略課