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2021.12.04
知財ニュース
徳島の「未来コンビニ」が日本空間デザイン賞2021グランプリとショップ空間部門金賞のW受賞―国際デザインアワード5冠を達成
徳島県那賀郡那賀町木頭地区(旧木頭村)の地方創生に取り組むKITO DESIGN HOLDINGS グループが運営する「未来コンビニ」が11月12日、日本最大級の空間デザインアワード「日本空間デザイン賞 2021」のグランプリ「KUKAN OF THE YEAR 2021/日本経済新聞社賞」と、ショップ空間部門「金賞」をW受賞した。
「日本空間デザイン賞 2021」は、一般社団法人 日本商環境デザイン協会(JCD)と、一般社団法人 日本空間デザイン協会(DSA)がそれぞれ長きにわたり開催してきたデザインアワードを2019年に合併した日本最大級の空間デザインアワード。例年1000件ほどの応募が集まり、作品の目的ごとに全11部門で審査が行われる。未来コンビニは、その1部門「ショップ空間部門」において最優秀賞となる「金賞」、さらに全11部門の金賞作品から選ばれるグランプリ「KUKAN OF THE YEAR 2021/日本経済新聞社賞」を受賞した。
これにより未来コンビニは、世界三大デザイン賞「レッド・ドット・デザイン・アワード」の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」などに続く、国際デザインアワード5冠達成となった。
【未来コンビニ 国際デザインアワード受賞状況】
・レッド・ドット・デザイン・アワード2021(ドイツ)
リテールデザイン部門 最優秀賞 「ベスト・オブ・ザ・ベスト」賞
・ICONIC AWARD 2021: Innovative Architecture(ドイツ)建築部門「Winner」賞
・DFA Design For Asia Awards (香港)環境デザイン/建築部門「銀賞」
・日本空間デザイン賞 2021 (日本)ショップ空間部門 「金賞」
・日本空間デザイン賞 2021 (日本)グランプリ 「KUKAN OF THE YEAR 2021/日本経済新聞社賞」
「未来コンビニ」は、『世界一美しいコンビニ』『未来を担う子供たちのために』『地元のひとの笑顔のために』の3つをコンセプトとして、2020年4月に誕生した。
「未来コンビニ」のある木頭地区・北川集落は、生活必需品の買い物が非常に不便な環境下から、いわゆる「買い物難民」が発生しており、未来コンビニは、そうした過疎化・高齢化の進む地方の抱える課題に対する「木頭プロジェクト」としての大きな「挑戦」の一つとなっている。
別名「四国のチベット」とも呼ばれるほど自然豊かな徳島・木頭地区の「自然との共生」をテーマにデザインされた建物は、木頭の特産である柚子畑をイメージした明るいイエローのY字トラス構造が特徴的で、内装は子供たちや高齢者を配慮し、商品を手に取りやすい低めの陳列棚が並ぶ。店内奥にはカフェスペースや、子どもたちが絵本や美しい木頭の映像を楽しめるエリアも設計され、人々が気軽に集まれる交流の場として地元住民や観光客に愛されている。
KITO DESIGN HOLDINGS株式会社代表取締役 藤田恭嗣氏は、木頭と地域の子供たちの今後の成長に思いを述べ、「そんな想いを込めて設計した未来コンビニが、国際的なデザイン賞に続き国内においても、社会課題にデザインのアプローチで向き合うことを目的とした権威ある賞、“日本空間デザイン賞”にて部門金賞、そしてグランプリであるKUKAN OF THE YEARを頂けたことは、この日本の小さな村の挑戦に対する社会的な関心度の高まりとして受け止めています。」とコメント。木頭のような地方の持続的な活性化に貢献していくとしている。
Top Image : © KITO DESIGN HOLDINGS 株式会社