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2021.11.10

知財ニュース

空気から作られたサステナブルな香水「Air Eau de Parfum」が誕生

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空気と水からプロダクトを作るニューヨークのスタートアップ『Air Company』が、世界で初めてとなる空気と水からできた香水「Air Eau de Parfum」を発表した。

Air Companyは以前にも、世界で初となる、空気と水だけでつくられるサステナブルなウォッカ「Air Vodka(エアウォッカ)」を開発しており、その製造過程は実際にカーボン・ネガティブ(排出よりも除去する二酸化炭素が多い)な蒸留酒として注目を集めている。

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Air Companyの製品は、特許を取得しているCO2をエチルアルコールに変える蒸留技術によってつくられる。まず太陽光発電でCO2を空中から抽出し、炭素と水素に分解。分けられた炭素を水と混合し、金属ベースの触媒によって純粋なアルコールが生成される。

今回新たに発表された「Air Eau de Parfum」の仕組みとしては、まず従来の発酵用プラントや工業用アルコールプラントから大気中に放出されるCO2を回収し、冷却・加圧・液化させる。一方で、水を電解装置を使って水素と酸素に分解。酸素は大気中に放出されるが、水素は先ほどのCO2とともに変換反応器(Carbon Conversion Reactor)に入れられ、不純物のないアルコールに変換される。

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変換反応器の内部は管状になっており、CO2と水素は管の上部へと上昇。その先には同社独自の触媒があり、化学反応が生じて、エタノール・メタノール・水で構成される液体が生成される。

さらに、この液体から各物質を独自の蒸留プロセスで分離。エタノールと水は、不純物の混入を防ぐために大きなスチール製の容器に入れ、手作業で混ぜ合わせて、最後に香りづけが行われるという設計だ。

現在、公式サイトでアメリカ国内での予約注文を受け付けており、2022年初頭に出荷される予定だ。

公式サイトはこちら
Air Vodka(エアウォッカ)の知財記事はこちら

Top Image : © Air Company

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