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2021.11.11
知財ニュース
日本初のNFT博物館が誕生―奈良県 唐古・鍵 考古学ミュージアムの重要文化財1921点をNFT化、マーケットプレイス「Apollo」を提供
株式会社H.S.Pは、一般財団法人NFT鳴門美術館と事業提携し、美術館・博物館に特化したNFTマーケットプレイス「Apollo(アポロ)」を共同開発し、2021年11月中旬頃に提供開始することを発表。その中で新たに、弥生時代の環濠集落である唐古・鍵遺跡の考古資料を中心に展示する唐古・鍵 考古学ミュージアム(奈良県田原本町)にある1921点の重要文化財を取り扱うことを発表した。
NFTマーケットプレイス「Apollo(アポロ)」では、芸術作品の分割所有を実現するさまざまな機能を提供する。作品の一括管理や二次流通市場の構築、現物芸術品の分割デジタル所有権管理デジタルアート・NFT組成の支援、売買や美術館連携、FunTech(ファン活性化技術)を活用した作家とファンのためのプラットフォーム構築、展示会などの企画代行などを提供する予定だ。
唐古・鍵 考古学ミュージアムは、弥生時代の環濠集落である唐古・鍵遺跡から出土した豊富な実物資料をもとに、約2,000年前の弥生時代の生活文化を知ることができる博物館。考古資料を展示するだけではなく、「考古学」という学問を通して、弥生時代の情報発信の基地としての役割を担っている。
株式会社H.S.P(Apollo株式会社へ社名変更予定)では 、IT開発を事業の立ち上げから一貫して行なっており、これまでに日本初のNFT美術館として発表した「NFT鳴門美術館」との提携、「竜とそばかすの姫」の取り扱いに続き、今回の「1921点の重要文化財」を取り扱うこととなった。約2,000年前の弥生時代の生活文化を知ることができる貴重な実物資料がNFT化される予定だ。
H.S.Pは、美術館、博物館の信用と価値の高さを担保し、リアルから、デジタル、そして購入までを一本化したプラットフォームを構築する。「Apollo(アポロ)」は、円の取り扱いをも可能とした、参入ハードルの低さを売りにしたマーケットプレイスとなるとのこと。
Top Image : © 株式会社 H.S.P